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ダンゴムシの記憶を持つ男の物語  作者: @000ーooo


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12/23

12.奴隷の購入

 ノルトマンのダンジョンでの訓練も一段落した。一応これくらいなら、学院の入学には問題ないと判断されるような領域に達したので、ダンジョンでの訓練は終わりとなった。とかくノルトマン1人に伯爵家の従士15人を付き合わせているのである。ノルトマンが一定のレベルに達したので、後は伯爵家の騎士団に交じっての訓練となった。


 しかし、ノルトマンは毎夜ノルトマンの異空間の中で行っているダンゴムシ語による魔法の効果を試してみたいと思った。それで、冒険者登録して森へ行ってみたいと母であるエヴィに申し出た。すると母親は

「ノルトマン1人では危ないわ。護衛がいる」

と言い出した。これには慌てた、護衛をつけられたら、ダンゴムシ語の魔法が試せない。


 そこで、

「奴隷を買って、その奴隷を護衛にすれば問題ないと思うのですが」

すると、母親は

「そうね、屈強な奴隷なら問題ないわね。ついでにノルトマンの世話をする奴隷も購入しようかしら。ノルトマンに専属メイドをつけようかと思っていたのだけど、ノルトマンの側に女性を置くのは私としては乗り気がしないの。奴隷なら問題ないと思うわ」


 こうしてノルトマンと母親と執事で奴隷商のところに行った。この町にも奴隷商はあった。奴隷商のところに行くと奴隷商が

「これは、これは、伯爵様、ようこそご来店いただきました。今日はどのような奴隷をご所望ですか」


「6歳になるうちの息子に専属のメイドをつけようと思って、出来たら同じ年ぐらいで頭のいい子がいいわ。それとうちの息子が『冒険者登録をしたい』と言っているので、護衛になるような屈強な男がいいの、ああそれと魔法使いも欲しいわ。魔法使いは女性でもいいわ」


「そうですか、それではまず、専属メイドのほうから、伯爵様の要望に沿うような女の子を3人ほど連れてきます」

そう言って奴隷商は奥へ入って行った。


 しばらくすると3人の女の子を連れてきた。年も背恰好もノルトマンと同じ位である。

「この3人はノルトマン様と同じ6歳です。


 1人は農家の娘で、名前はクララといいます。とても器用で頭もいいと聞いています。しかし、文字の読み書きは出来ないようなので購入後、伯爵家で教育してもらう必要があります。家が貧乏で口減らしに売られと聞いています。


 もう1人は商家の娘で、名前はベルタ、文字の読み書きは出来ますが、あまり器用ではないようです。父親が後妻をもらって父親が死んだら継母に奴隷に売られたようです。


 もう1人は冒険者の娘で、名前はエルザと言います。詳しいことはしゃべらないのでよくわかりません。ただバカでないようです。言われたことは器用にこなしますので、奴隷になった経緯は父親が死んで借金が残っていて奴隷に売られたそうです」


「難しいわね、もっとこうすごく頭がよくて、何でも器用にこなすような子はいないの」

「伯爵さま、そのようなすごい子は奴隷に売られたりしませんよ。誰も手放したりしませんから」

「そうね、そんな子だったら、借金の形に奴隷商に売らずに自分の家で使うわね。どうするノルトマン」

「お母様、3人とも購入してしばらく伯爵家で働かせてみて様子を見たら」

「そうね、そうするわ。3人まとめていくらかしら」

「ありがとうございます。3人で金貨50枚になります」


 次に奴隷商は奥へ入って行って、今度はいかにも筋肉ムキムキといった男3人と若い女2人のグループとそれに少し取った男2人とこれも少し年を取った女2人のグループを連れてきた。


「こちらの奴隷は2つの冒険者のグループになります。売却は彼らの要望で同じグループはメンバーを一括でとのことです。


 まず若い方のグループですが、同じ村の出身だそうです。男3人と女2人のグループです。冒険者をしていてランクはDだったとのことです。クエストに失敗して違約金が払えずに奴隷落ちしたそうです。


 もう1つの年を取った方のグループは、男2人女2人です。もう1人いたそうですが、その人が怪我をしてその怪我が元で死んだそうです。その時の借金で奴隷落ちしたそうです。ランクはこれもDランクだったそうです。


 金額は若い方が金貨150枚、年取った方が金貨100枚です」


「難しいわね、要は息子の安全が確保されればいいのだけど。どう思う」

そう言って母は執事の方を見た。すると執事は

「そうですね、要はノルト様の安全第1なら、年取った方がいいと思います」

「それはどうして」

「安全第1なら危ないところへ行かなければいいのですよ。それなら長く冒険者をやっていた方がそのあたりの知識はあるかと」

「そうね、要は危ないところへ行かなければいいのよね」


 結局執事の言葉で冒険者は年を取った冒険者4人を購入することになった。

ここまでお読みいただいてありがとうございます。

 今日はここまでです。明日は、今日と同じ時間7:10、7:20、7:30、7:40にこの作品「ダンゴムシの記憶を持つ男の物語」の13話から16話を公開したいと思います。

 今後とも私の小説

(連載中)「転生者とバグでない異世界人の物語」

(連載中)「牛乳とチーズは違う味がする(顔だけ男の気ままな旅)」

(完結)「マリーの思い家族の思いそして祠がつなぐもの」

(完結)「泡沫の恋の行方と花時計の思い」

(完結)「帝国皇女の憂鬱(前世の夫の生まれ変わりを捕まえろ)」

(短編・完結)「妖精に成れなかったダンゴムシの物語」

(短編・完結)「真冬の祭りそして祠がつなぐもの」

(短編・完結)「雨の日は嫌い、雨の日はやっぱり嫌、でも雨の日もちょっぴり好きかも」

(短編・完結)「北の関を死守せよ、野望は泡沫の夢と消えて」

をよろしくお願いします。

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