表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
8/19

体育祭前日

体育祭前日。


学校中がいつもより騒がしかった。


廊下には色とりどりのポスター。


グラウンドにはテント。


教室ではみんなが準備に追われている。


「伊吹ー!そのガムテープ取って!」


「はーい!」


私は机の上からガムテープを手渡した。


クラスのみんなが忙しそうに動いている。


だけど。


不思議と嫌じゃなかった。


むしろ楽しい。


「青春って感じだな。」


隣でポスターを貼っていた湊が笑う。


「おじさんみたいなこと言わないで。」


「まだ十七歳なんだけど。」


「十分若いね。」


二人で笑う。


そんな時間が心地良かった。


準備も終盤に差し掛かった頃。


教室の隅に積まれた段ボールが目に入った。


「これ運べば終わりかな。」


私は段ボールを持ち上げる。


すると。


ふわりと荷物が軽くなった。


「え?」


見ると湊が持っていた。


「東堂?」


「それ重いだろ。」


「持てるもん。」


「嘘つけ。」


「持てるし。」


「さっき腕ぷるぷるしてた。」


「見てたの!?」


湊は楽しそうに笑う。


悔しい。


でも。


なぜか嫌じゃない。


「ほら行くぞ。」


「子ども扱いしないで。」


「してないって。」


そう言いながら先を歩いていく。


夕日に照らされた背中が少し眩しかった。


準備が終わった頃には外はオレンジ色に染まっていた。


「じゃあ帰るか。」


陸が言う。


するとスマホを見た陸が顔をしかめた。


「悪い。部活の先輩に呼ばれた。」


「今から?」


「うん。」


「頑張れー。」


陸は手を振って走っていった。


その後。


玲央も委員会があると言って職員室へ向かう。


気付けば。


残ったのは私と湊だけだった。


「珍しいな。」


湊が言う。


「だね。」


二人きりの帰り道。


幼なじみなのに。


なぜか少しだけ緊張する。


風が吹く。


桜の季節は終わったはずなのに。


胸の奥が落ち着かなかった。


「明日。」


湊が前を向いたまま言う。


「ん?」


「頑張ろうな。」


その一言に。


なぜか胸が高鳴った。


「うん。」


私は小さく頷く。


明日は体育祭。


きっと。


特別な一日になる。

高校の体育祭って1番盛り上がりますよね!

次回は体育祭当日です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ