放課後の教室
放課後。
教室には私と湊だけが残っていた。
体育祭実行委員の仕事。
ポスター作り。
「なんでこんなにあるの……。」
私は机に突っ伏した。
画用紙。
マジック。
配布資料。
机の上は大惨事だ。
「まだ始まって十分だけど。」
向かいの席で湊が笑う。
「もう疲れた。」
「早すぎ。」
その声にまた笑ってしまう。
教室の窓から夕日が差し込んでいた。
いつもなら帰っている時間。
なのに今日は二人きり。
なんだか少し落ち着かない。
「伊吹。」
「ん?」
「そこ間違ってる。」
「え?」
ポスターを見る。
体育祭。
の文字が。
体 育 察
になっていた。
「待って!!」
私は慌てて紙を隠した。
「なんで!?」
「知らない。」
「知らないじゃない!」
湊は声を出して笑った。
悔しい。
でも。
その笑顔を見ると怒れない。
「昔から変わらないな。」
「何が?」
「天然なところ。」
「天然じゃない!」
「天然はみんなそう言う。」
「東堂湊。」
「はい。」
「喧嘩売ってる?」
「全然。」
また笑う。
本当にずるい。
そんな風に笑われると。
私まで楽しくなってしまう。
その時だった。
窓から強い風が吹き込む。
机の上のプリントが舞った。
「あっ!」
私は慌てて手を伸ばす。
同時に湊も手を伸ばした。
指先が触れる。
一瞬。
本当に一瞬だった。
だけど。
心臓が大きく跳ねた。
「……。」
「……。」
先に離したのは私だった。
なんだろう。
最近。
湊といると変だ。
前はこんなことなかったのに。
「顔赤い。」
「え!?」
「暑い?」
「暑くない!」
「ふーん。」
絶対面白がってる。
そう思うのに。
胸の鼓動はなかなか落ち着いてくれなかった。
放課後の教室って1番憧れなシチュエーションです!
私もこんな青春送ってみたかったなぁ꒰՞ɞ̴̶̷̥⩊ɞ̴̶̷̥꒱֯
さてさて伊吹×湊がの関係が強くなってきましたが、ここから幼なじみたちはどうなっていくのでしょうか!?




