夕日に染まる帰り道
こんにちは!海編ラストです!
「はぁー、楽しかった!」
私は大きく伸びをしながら笑った。
海で思い切り遊び、気づけば時計の針は夕方を指している。
「もう帰る?」
玲央がスマホで時間を確認する。
「電車の時間までまだ少しあるな。」
「じゃあ、最後に海でも見て帰ろうぜ。」
陸の一言に、みんなが頷いた。
四人は荷物を持ち、ゆっくりと砂浜を歩く。
昼間の賑やかさとは違い、人影も少なくなっていた。
波の音だけが静かに響く。
「夕日、きれい。」
私がぽつりとつぶやく。
水平線の向こうへ沈みかけた太陽が、海をオレンジ色に染めていた。
「昼とは全然違うな。」
湊も海を見つめる。
その横顔を見ているだけで、不思議と胸が温かくなった。
「写真撮ろうよ!」
突然、陸がスマホを取り出した。
「せっかく来たんだし!」
「いいね。」
玲央も笑う。
近くにいた女性へお願いし、四人で並ぶ。
「はい、撮りますよー!」
「せーの!」
カシャッ。
「もう一枚!」
今度は陸が変顔をして、私は吹き出してしまった。
「ちょっと! 真面目に撮って!」
「これも思い出だから!」
結局、何枚も撮ることになった。
スマホを受け取った陸が写真を見て笑う。
「めっちゃいいじゃん!」
四人で画面をのぞき込む。
笑っている顔。
ふざけている顔。
全部が今日という一日の思い出だった。
「あとで送っといて。」
「了解!」
砂浜に腰を下ろし、少しだけ夕日を眺める。
誰も話さない。
でも、その静かな時間が心地よかった。
「また来たいね。」
私は小さく言う。
「来年来ようぜ。」
陸が笑う。
「その頃には受験生だけどな。」
玲央の言葉に、一瞬だけ空気が止まる。
「……そっか。」
私は笑ってしまった。
高校生活は、ずっと続くわけじゃない。
今日みたいな日も、いつか思い出になる。
「だからこそ、今を楽しめばいい。」
湊が静かに言った。
「来年のことは来年考えよう。」
その言葉に、自然と笑みがこぼれる。
「うん。」
きっと、この四人なら大丈夫。
そう思えた。
駅へ向かう帰り道。
夕日に照らされた四人の影が、長く長く伸びていた。
私はそっと、その景色を胸に刻む。
忘れたくない。
今日という一日を。
この四人で笑った時間を。
いつか大人になっても、きっと思い出せるように。
もうすぐ新キャラ登場するかもです!
お楽しみに!




