夏の予定
「暑っ……。」
駅前を歩きながら、陸が首元をあおぐ。
「さっきからそれしか言ってないね。」
伊吹が笑う。
「だって暑いんだから仕方ないだろ。」
「確かに今日は暑い。」
湊も苦笑する。
四人は商店街を抜け、いつものアイス屋へ向かった。
小さい頃から夏になると必ず来るお気に入りのお店。
「私はソーダ!」
「俺はチョコ。」
「抹茶。」
「バニラ。」
それぞれアイスを受け取り、店の前のベンチに並んで座る。
「やっぱ夏はアイスだな。」
湊が満足そうに笑う。
「海でも食べたいなぁ。」
伊吹がぽつりと言うと、
「じゃあ行く?」
湊はあっさり返した。
「え?」
「海。」
その一言で、みんなの動きが止まる。
「いいじゃん!」
陸が身を乗り出した。
「毎年行ってるし。」
玲央も珍しく反対しない。
「じゃあ決まり!」
伊吹が嬉しそうに笑う。
「いつにする?」
四人でスマホを見ながら予定を合わせる。
「来週の水曜日なら全員空いてる。」
「じゃあ水曜!」
「決定!」
こうして、今年最初の海の日が決まった。
帰り道。
「海かぁ……。」
伊吹は一人、小さく呟く。
去年の水着、まだ着られるかな。
……いや。
新しいの、欲しいかも。
ふと、頭に浮かんだのは湊の顔だった。
「いやいや!」
私は慌てて首を振る。
なんでそこで湊が出てくるの。
海に行くだけ。
ただそれだけなのに。
恋を知ってしまった私は、
そんなことまで気になってしまうのだった。
伊吹ちゃん!!かわいいいいってなるんです
恋してる女の子はみんな可愛いんです!
次作は水着を選びに行く伊吹をお楽しみに!




