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真剣
長い長い旅に出ようとしたものの、改札は僕を通す訳にはいかなかったようで、就寝体制をとった直後に電話が鳴った。
「誰ですか。何ですか。」
用件と人物を確認する言葉を少年が口を開く前に放りこんだ。
「コージ。俺に逆上がりのやり方教えてくれや。」
どこぞの少年が大志を抱こうと知ったこっちゃないが、お前には名前があるはずだろ。
「名前は。」
「そうた。」
年相応に期待と自信を含んだ声が快活に電話口から響いた。遅れてケラケラと涙を流しているだろう人物の押し殺した声もこだました。
「裏で笑ってるのはバレバレですよ、先輩。」
集合は近くの公園だった。ベンチに座っているセンパイといかにも生意気な少年が座っていた。少し遠目に観察すると、真剣に語る少年とそれを茶化しつつ聞く構図が出来ていた。
新年感がまるでないお正月を過ごしています。




