15/26
少年
それから三日後、平日にも関わらず学校に行かなくても良いという日が来た。真面目にやってきた、というより孤独故に学ぶ以外やることがなかった僕が手にした一つの勲章。こいつは噛み締めねばならん。針は正午を指していた。足がふらふらと指向性を持たない様子でその実、目的地は見失わないという固い意思のもと再びベッドへ向かう。
「寝るか。」虚空に言葉を投げ、目を閉じた。
もう少し寝させてくれという願望は一本の電話により潰えた。着メロというにはお粗末な電子音が耳に訴えかける。孤独を愛する聖帝に電話ということはもう、あの人しかいないだろう。瞼は閉じたまま電話に出た。
「もしもし。」
少しなげやりな態度で応答する。聞こえてきたのは男の声だった。というより一人の男になっていない少年の声だった。
「キョーコから聞いたけどコウジは運動神経ええんか。」
おいおい、坊主。運動云々の前に口の聞き方から懇切丁寧に教えてやるよ。というかお前誰だよ。
「人違いです。」
電話を切り、もう一度ベッドに身を委ねた。
年末ジャンボ宝くじで1万円当たりました。ちなみに100枚買ってます。




