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ササクレスト  作者: サキ
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13/26

先生

付き合い出して2日がたった。互いに一抹の気恥ずかしさもなく、相変わらずの日々が続いている。ふと、夢の話になった。夢なんて小学生の頃にウルトラな男になりたいと思って以来、考えたことがなかった。何となく高校を卒業して、何となく大学に入って何となく勤める。朧気にそんなことを思って生きてきた。

「コウジの夢ってなんなん。」夢があること前提の問いかけに戸惑っていると「私は先生やな。」と宣言された。

話を聞くに先輩は子供が好きらしい。

「真っ黒だと子供に逃げられますよ。」というと「真っ黒クロスケは人気者やねんで。」って言う。ジブリでしょうか。いいえ、ディスイズ先輩です。

「もうちょいしたら実習あんねん。」と母校の小学生に対しての実習コントが始まった。


「シットダウンプリーズ。」ちょちょちょ、英語教師かよ。「英語なんですか。」鼻で、否、ノーズで笑うと「いや、国語やで。」と返された。

「だったらシットダウンは不味いでしょ。」と至極真っ当に言うと、先輩は「子供に社会の厳しさ教えたんねん。」と国際化の流れに逆らえない現代の侍ソウルについて語りだした。ともあれ、先輩は近々教育実習に行くらしい。

スマホを机から落としました。と言うか、落ちました。おかげでスマホに差していたイヤホンが根元から曲がりました。片方しか聞こえない。ふぅ。

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