21 クイズをしましょうっ!
翠「愛及屋烏って言葉があるよね〜」
小「急になに」
翠「いや、とある漫画(原作は持ってない)を読んでてこの言葉を知ったんだけど、その人の家の屋根にとまるカラスまでも愛おしいって意味で、そこまで人を好きになれるのもいいけど、カラスになるよりその人の恋愛対象になれたほうが嬉しいなぁって」
小「いや別に、カラスになりたいって言葉じゃないのよ」
翠「……うわ(笑)ホントだ。ハッズ、忘れて」
小「じゃあ前書きに使うな」
翆「あぁ、特に恋愛語彙が入ってるからって本編に関係あるわけではないよ?」
小「マジでなんで前書きに使った?」
「あの時の彼氏くんと二人で?」
「今日は私の従兄妹たちも含めて四人で来てます。あ、あそこに蓮くんがいますよ」
確か、蓮のことをくん付けで呼んでたよね。
あ~もう! そんなにキャラが決まってないんですけど!?
こんな時に出て来ないでください!(逆ギレ)
でも、待て落ち着け。
これは、檸檬の派生形だ。
別の世界線とか未来みたいにただ蓮と恋人になっただけ。
……いやそれはそれで不貞行為に見なされるんですけどね!
いやいや、関係ない。
演じているだけ。
ドラマ内で伴侶がいる人同士の接吻シーンがあろうと問題にはならないでしょ!?
それと同じ!(無理があるのでは?)
……いや、誰も辻村さんに私たちが恋人同士とは言っていないし、恋人同士でないことを否定すればいいのでは?
うん。そうだ、この人の勘を舐めちゃいけない。
下手に何も決まってない演技をするよりはそこを否定していつも通りでいよう。
うん、賛成!
「あの……私と蓮くんは恋人じゃ……」
「え? ……じゃあ珍しく僕の勘が外れたみたいだね」
一瞬、本気で驚いた顔をした。
すぐ掴みどころのない笑顔に戻ったけど。
っていうか、ずっと勘に頼ってるんですか?
恐ろしすぎるでしょ。
「檸檬っ……ああ、この間のねこカフェの人!」
危ない「さま」を付けられたらたまったもんじゃない。
「僕は店員さんではないけど……」
「……確かに! あ、檸檬。次、伊予があそこに行きたいんだけど参加人数が五人からみたいで……」
蓮の指差す先はクイズ大会の会場。
「五人? 私たち四人だし、無理じゃ……」
「だよなぁ……「あ」」
私たちは目の前にいる辻村さんを見ながらそろえて声を出す。
「……僕?」
「仕事中……ですもんね」
参加させられたら面白いんだけど、とかいう思いを載せてしょぼんとする顔をする。
「う~ん……時間はあるし、数合わせなら参加してもいいかな」
マジで言ってます!?
「本当ですか!?」
「ありがとうございます!」
お礼を伝えてケイと伊予のもとに辻村さんを連れていく。
私や伊予だから気が付けるほどのマイクロ単位の微妙な間違い探しだけど、
確実にケイは「何で連れてきたんだよ」っていう表情をした。
気にしない、気にしない!
「改めまして、私の名前は檸檬です」
「蓮です」
「……圭理」
「あ~伊予ですっ!」
一人ずつ名前を言っていく。
私や蓮はバレているから仕方ないとはいえ名前は偽装しないことにした。
気づかれるとめんどくさい。
「僕は作本だよ。よろしくね」
偽名。
刑事だし中学生相手にも警戒する精神、評価しましょう。(なに目線?)
「参加希望……ですか?」
受付に向かうと小学三年生ぐらいの男の子が相手をしてくれた。
首から掛けている名札には「ふーが」って書いてある。
小学生が接客ってことは、どこかの会社とかがやっているわけじゃなく、サークルみたいなところがやってるのかな。
「こっち……らにお進みください」
接客に慣れてない感じが可愛い。
「現時点の最高得点から十点以下以上なら図書カード千円分を一人ずつにあげる……です。難しさが五段階に分かれてる……ます。簡単なのはポイントは低い、難しいのは本当に難しいけど、ポイントは高い……です」
ど~せなら難しいの行きたいけど。
「どうします?」
「僕は数合わせだから何とも」
「一番難しいので」
ケイ、即答。
伊予よりケイが楽しみにしてるなあ?
「お兄さんたち、本当に難しいけど、後悔しない?」
「だって。大丈夫なの?」
「大丈夫ですっ!」
私が受験する学校は偏差値64の進学校。
そこの在学生が三人。
ケイは天才だし、蓮も学校の中では上位の成績。
舐めてもらっちゃ困るねっ!
♢♢♢
対戦とかではなく、タブレットでの回答形式。
ただ、通りすがる人にも問題も回答も見える。
間違えると結構恥ずかしい。
『皆さん初めまして、問題代読者の翆雨です! 気軽に、翆ちゃんって呼んでくださいねっ!』
こちらは私と同年代ぐらいの女の子が出てきた。
『画面の先の皆さんも考えてみてくださいね! 答えは後書きですっ!』
うん、あまりメタくしないで?(ギャグなもんで⁄(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)⁄)
『それでは問題一問! 簡単めな算数からですっ! ある数に3を足して二倍し、さらに4を引いたら30になりました。その数をxとすると、式は(x+3)×2-4=30 では、xの値はいくつ? 制限時間は十五秒です! チクタ……おっと、回答が出されました! 正解ですっ!』
(小六の三学期頃算数、文字を理解しているなら解けます)
ケイが速攻で答えを出してしまった。
この問題はかなり簡単。
考え方として逆算していく。
4を引いて30になるなら(x+3)×2の答えは34になる。
次に二倍にして34になる数は……って考える。
『まあ六年生の最後あたりで解けますからね。即答は悲しいですけど。じゃあちょっと難易度上げますよ? 確率の問題です。1から6までの目が等確率で出るサイコロを二個同時に投げます。出た二つの目の積が 偶数であり、かつ 9 以上 である確率を求めよ。え~一分与えましょう!』
六年生から中二の数学レベルに上がったね。
サイコロは二つあるから六面が二個あって6×6で36
次に積……つまり出た目を掛けて、9以上でかつ偶数の数(二の段の答え)を数えてみる。
一が出た場合は最大でも6だから無し。
二が出た場合は2×5と2×6、それぞれ10と12。合計二つ。
三が出た場合は3×4と3×6の二つ。3×3と3×5は答えが奇数だからなし。
四が出た場合は4×3、4×4、4×5、4×6の四通り。
五が出た場合は5×2、5×4、5×6の三つ。
六が出た場合は6×2~6×6の五通り。
条件に合うのは2+2+4+3+5で16通り。
これを全体(36通り)で割ると……と考える。
「また即答ですかぁ~? しかも正解だし~。数学お得意なんですかぁ? 翆ちゃん拗ねちゃったので、一気に高校レベル行っちゃいますよ~? いいですかぁ~?」
うわ、めんどくさいタイプの人だ。
「第三問、摩擦のない水平な氷の上に、質量mの人が立っている。この人が、質量Mの荷物を前方に向かって速度vで投げたところ、人は後ろ向きに滑り始めた。問一、人の速度を求めよ。問二、なぜこのような現象が起こるのか、運動量の観点から簡潔に説明せよ。なお、重力加速度や数値は不要。記号のままでよい」
高二レベル。
想像としてスケートリンクで誰か(または重い荷物)をグイッと押すと、自分も後ろにすーッと下がってしまう、みたいな感じ。
「(人の重さ×人の速さ)」と「(荷物の重さ×荷物の速さ)」は、向きが逆で大きさが同じになる。
荷物の勢い=M×v
人の勢い=m×(人の速度)
さっきも言った通り、この二つの勢いは同じ大きさになるから、
m×(人の速度)=M×v
という式が成り立つ。
そして、ここで知りたいのは「人の速度」だけ。
いらないのは左側にある 「(人の重さ)」になる 。
算数の方程式と同じで、「かけ算」を反対側に持っていくときは「わり算」にするというルールを使って、左側にあった「掛ける 」を右側に移動する。
すると、右側は
(M×v)÷m
になる。
割り算を分数に直すには割る数を分母に、割られる数を分子に置くから……。
(どっちがどっちか分かるかな?A÷BならAが割られる数、Bが割る数。A/BならBが分母、Aが分子だよ!)
問二の答えは言っちゃうけど、運動量保存の法則が成り立つから。
かみ砕くと、最初は人も荷物も止まっていたので、全体の勢い(運動量)はゼロ。
だけど、荷物を前に投げると、荷物は「前の勢い」を持ちますが、全体の合計をゼロに保とうとする力が働くから、人はそれと同じ分だけ後ろの勢いを持つことになる。
(も~よくわかんないね☆By翆雨)
「マジ? 即答だし、正解しちゃったんですけど。黒髪のキミ、理大生? ハァ、次の問題行きますよ~?」
「圭理くん、頭いいね」
「すごいですよね。あれでも中一……次で中二なんですよ。私もちょっと分かんなかったです……」
本当は分かってたけど、そんなこと言ったら怪しまれる。
嘘をついたことバレてないといいなぁ。
バレてないよね……?
問題&解き方はAIを使っています。
どこまで解けたかな?
一問目、14(新小四に解いてもらいましたがギリ解けました)
二問目、4/9
三問目、Mv/m
解説はがんばれば中一とか小六でもギリ理解できるようにはしましたが、私にはもう分かりません。
(訳:頑張った私を褒めて!)
小「何してんの???」
翆「え、いやぁ、元話で出ちゃったからには出るしかないかな~って(笑)」
小「うちの考えが常識じゃないかもしれないけど、前書きと後書きのやつらは本編に踏み込んじゃダメなんだよ」
翆「ナレちゃん……」
小「あいつは本編から後書きに来てる」
(特に覗きに行かなきゃいけないというわけではないけど、妹の方のネタです。代表作を見て言ったらわかると思う)
翠「皆さん、いいストレス発散法って何かありますか?」
小「急に何」
翆「こういうのは唐突ものでしょ? 思いっきりでも時間がかかってもいいので、自分がやってるストレス発散法を教えてほしいというか」
小「……人数のいないここでやるものではないな」
翆「まあねっ」
小「褒めてねえよ」




