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7月25日

 今日は約80年前に山形県山形市で最高気温40.8度を記録したことから最高気温の日となっていた。だが栄光はいつまでも続くわけではなく10年ほど前に埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市が0.1度を同時に超し最高気温となった。

 またトマスエイキンズが産まれた日でもある。彼を抜きにして近代美術を語るのは難しい。彼の作品のグロスクリニックは平成の世でもしばしば話題になったが、個人としてはモードクックの肖像に興味が誘われてしまう。


 今日の気温は32度を超えたが、家の中は万年25度設定の為、快適だ。

 夕食を終えると雪女が台所にある小鉢を搔き集めテーブルの上に並べ始めた。

 小鉢には何も施されていないかき氷が乗っている。

 岩手のわんこそばが頭にうかんだが、これでそれを行ったらアイスクリーム頭痛が止まらなそうだ。


 並べ終えると彼女はそれぞれのミニ氷に彩色を施し始めた。もちろんシロップで。

 砂糖水をかけた無色透明のみぞれ。

 赤く染まったイチゴ味。

 緑に染まったメロン味。

 黄色く染まったレモン味。

 青く染まったソーダ味。

 橙色に染まったマンゴー味。

 山吹色に染まった日向夏。

 茶色く染まった黒蜜。

 黄緑色にあずきが添えられた宇治金時。

 みぞれに餡子をのせた氷小豆。

 かき氷に砂糖を振りかけた雪。

 彩色を施さない白雪。

 計12皿。24つの小鉢が食卓に並んだ。


「家にあった物で揃えてみました」

 6種類のシロップがあったとは思いもしなかった。

「やけに張り切っているな」

「どうしてだと思う?」


 個人的に宇治金時が好きだったが、素朴な雪がシンプルで美味しく感じた。

 彼女が時々見せた笑顔、開いた口から見える舌は七色に輝いていた。

 ただ夕ご飯を作るときには冷凍庫の氷は切らしていたはずだ。

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