6月16日
今日は6月16日。麦とろの日、スペースインベーダーの日、そして和菓子の日だ。
帰り道、家の付近の商店街の和菓子屋さんで割引のセールが行われていた。
今どきのご時世売れにくいだろうにセールを行うとは。
そんな事を思いながら店に入ったら、雪女の分だけを買うつもりが自身の分まで買ってしまった。
「ほい、そんな訳で氷餅と琥珀糖」
「琥珀糖冷蔵庫になかったっけ?」
「あれはお前が全部食べただろ」
「そうだっけ?」
うっかりさんめ。
「それに店の琥珀糖は自分で作るのと味が違くてついつい買ってしまうのよな」
「分かる、味や食感均一で美味しいよね」
「まあ、氷餅に比べれば出来も労力もかからなくていいよ」
「いやいや、雪女にとってはその一か月の作業工程短縮できるから楽なものよ」
「そんな人の苦労が分からず自分では作らない雪女さんにはサプライズで買っておいた六ノ華やらないから」
後ろ手に隠していた手ぬぐいに包まれている和菓子の箱を見せびらかす。
この六ノ華は和三盆糖の菓子で口に入れるととろけて美味しい。
「え、ちょーいけずじゃん」
10分ほど経っても彼女はしょぼくれていたのでちゃんと分けてあげた。
和三盆美味しいですよね




