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6月11日

 今日は6月11日。

 梅雨入りである。そしてその事から傘の日と制定されている。

 ビニール傘は壊れやすい点もあって、その都度傘を変えているとコストパフォーマンスが悪い。

 だから最近の世間では高めの傘が推奨されていたりもする。

 高価な傘は買った店によってメンテナンスの保証が付いていたりもする。

 だけれども人間性がある限り、傘は忘れるものである。忘れてしまうものである。

 その時、高価なものを使っていた場合とても悲しい。

 そして傘をさしてコンビニエンスストアに言った場合、高確率で盗まれる。高い傘は盗まれにくいと言われるが奴らはそんな事は気にも留めない。


「なあ、今日の夕飯ラーメンでいいか?」

「袋麺?」

 ゲームを中断して雪女が尋ね返してきた。

「いーや外食」

「じゃあ、着替えてくるから少し待ってて」

「女将さんのところだから、そのままジャージで良くないか?」

「着替えるの」

「なら、まだ明るいから洋服にしとけよ」

「分かってるって」


 雪女は雪の結晶柄のワンピースにベージュのカーディガンを羽織っていた。


「ねえ、雨粒凍らせてもいい?」

 そんなことしたら傘が貫いてしまうのではと思ったが杞憂だった。

 雪女の周囲に降り注ぐ雨が弾けていく。

 雨が凍った瞬間に街灯の光を反射し砕け散っていく。

 その光景がとても幻想的に見えた。花火の中はこんな感じなのだろうか。


「おお、氷上、新メニューのお茶漬けラーメンは如何じゃ?」

「豚骨ラーメンきくらげ大盛りで」


 雪女は冷たいお茶漬けラーメンを食べていたが凄く複雑な顔をしていた。

 俺は少し冷めた餃子を彼女の丼にそっと置いた。


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