#29 魔王戦再び!
皆さん、こんにちは!アオです!
「元の世界へ戻るために~とある部活と異世界召喚について~」をどうぞ!
生徒会長に炎の球が直撃する直前、セフィアが生徒会長を抱えて移動する。
「っ、貴様……まあいい、全員まとめて葬ってやる!」
セフィアのその行動に俺も驚いたがそれを心配している場合ではない。
暴走している魔王を止めなくてはならない。
「くそっ、サンダーギヴ!からの攻撃倍化!!」
自分自身を強化する魔法だが正直あまり使いたくない。
自身を強化している間、ずっと体力を消費してしまうからだ。
こうなっている以上、妥協はできない。
「葬ってやるのはこっちのセリフだ!」
全力で魔王のもとへ駆け寄って攻撃を仕掛ける。
強化魔法を使っているにも関わらず大きなダメージを与えている気がしない。
「フフッ、その程度の攻撃では効かないわ!ビッグフレア!」
その大きな体から放たれる炎の球はとても大きかった。
「っ、マジックバリア!」
セフィアがとっさに呪文を跳ね返す壁を作る魔法を唱える。
またもや間一髪のところで生徒会長とセフィア自身を守る。
「生徒会長は大丈夫だから!後ろから援護する!」
この時のセフィアの顔は頼もしいといったらありゃしない。
しかしこのままいくと、いづれ負けてしまう……
何か魔王を倒せるような手段はないのか。
必死に考えている間にも魔王からの猛攻は止まらない。
するといきなり頭の中にとある呪文が思い浮かんだ。
「一か八かだけど……スターライト・ヴォルテックス !」
俺は元の世界で戦っていたときに使った呪文を唱える。
この呪文を使ったときにこちらの世界にやってきた。
頼む、これで何か変わってくれ。
「きっ……貴様!?」
魔法を唱えた瞬間、とてつもない強い光が発生する。
魔王の断末魔とともにその光は消えていった。
「……やった?」
恐る恐る開けた目の先に魔王はいなくなっていた。
「終わった……疲れた」
魔王を倒した安心感からか俺はその場にへたり込む。
「お疲れ様。何とか倒せたわね」
「ああ、本当に何とかだったけどな……それじゃあ生徒会長
俺たちがこちらの世界へ来た理由を話してもらおうか」
俺が生徒会長のもとへ駆け寄ると
「フッ、二人は本当に異世界からの転生者だったとは。
正直疑っていましたよ……リバース!」
そう呪文を唱えると俺たちの周りに立っていたダンジョンが
なくなり元の学校の生徒会室に来ていた。
「こ、ここは!?」
「生徒会室だよ。さっきの私の呪文で全てを元通りにしたの。
オカルト研究部について教えてあげるわ、着いてきなさい」
生徒会長に促されて俺たちは後を着いて行く。
そしてとある部屋の前につくと俺たちは息をのむ。
まさかの図書室だった。図書室は異世界へ戻るための
探し物として使っていたがここに何があるというのだ。
図書室の一番奥まで進むと何やら生徒会長が操作している。
"ピッ"という機械音とともに本棚と思っていたところが
開いて奥に小さな部屋が現れる。
「こっ、こんなところに部屋があったの!?」
この学校にいるのはセフィアの方が長いため驚いている様子だった。
部屋の中は電気がなくとても暗く、いろいろな紙や本の一部が
壁のいたるところに貼り付けられていた。
「ここが普段、オカルト研究部が使っている部室だ……
とは言っても私一人だけだが」
「でもなんでオカルト研究部が俺たちを呼び出すことができたんだ?」
「この本に書いてあったのだ」
そう言って生徒会長が持っていた本には"異世界から召喚する方法"と
タイトルが書かれてた。
「私は中学生の時に父を亡くした。その遺品整理を行っていたときに
手紙とともにこの本を発見した。父はよくいるようなサラリーマンだと
思っていたが手紙を読んでサラリーマンの傍ら世界を支配する
計画を練っていた……父が世界を支配したい理由は知らないが
いろいろなことを試行錯誤しているうちにこの本を見つけたようだ。
私は亡くなった父の意思を受け継いでオカルト研究部という
裏部活を立ち上げて活動していた」
生徒会長……しおりから聞いた話では学校の象徴・リーダーといった人で
この人に着いて行けば間違いないというすごい人と聞いていた。
しかしまさかそんな人が裏でこういったことを行っていたなんて。
この人が生徒会長で本当に大丈夫かと疑いたくなるような出来事だ。
「最初は私もまだまだ未熟で、異世界からの召喚なんて夢のまた夢だった。
その時に元生徒会長にこの部活の存在を知られそうになって……消した」
俺は耳を疑った。消した……?それって比喩だよな。俺はそう質問しようと
したが怖くて聞くことができなかった。生徒会長の笑みはとても怖かった。
「そしてこのオカルト研究部を公にしないためにも私が生徒会長になり
研究を続けていた。そしてつい最近、異世界からモンスターを
呼び出すことに成功したのだよ」
「でっ、でもなんで俺たちが?」
「それは私にもわからない……ただもしかしたら召喚する先を間違えて
しまい君たちをこちらの世界へ転生させてしまったと思う。
まあ私は君たちが来たことを最近知ったからなわからないが」
読んでいただきありがとうございました!
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




