#28 ダンジョンの最終地点
皆さん、こんにちは!アオです!
「元の世界へ戻るために~とある部活と異世界召喚について~」をどうぞ!
体力の回復ができた俺たちは奥へ進んでいく。
「っ、結局さっきのやつは倒せなかったのか……」
「うん。でも初めて見たモンスターだったよね。もしかしたら
生徒会長が新たに作ったモンスターなのかな」
「まさかそんなわけないだろ……まさかな」
自分自身で否定しながらもつい、最悪の事態を想定してしまった。
その後もダンジョンの奥へ進んで道中に出てくるモンスターたちを
倒していく。さっき戦った謎のモンスターみたいにかなり強い
やつはいなかったのでかなりサクサクと進むことができた。
「ダンジョンって言っても所詮あの生徒会長だな~」
ここまでサクサクだと逆に怖いが、それ以上に今のセフィアも怖い。
「にしてもあの生徒会長、普通の人なのかしら?」
「どういう意味だ?」
「私たちは異世界からの転生者だけど生徒会長はこっちの人でしょ。
なのにこのダンジョンを作れる魔法を使えるなんて。
普通の人じゃできない気がするわ」
確かにセフィアの言う通りだ。こちらの世界は未だにわからないこと
だらけだが元の世界のような魔法を扱える人はそうそういないと思う。
「まあ、その辺もいろいろと後で問い詰めようぜ」
今は先を急ぐまでだ。
道中に設置されていたトラップやモンスター、そして宝箱などなど。
進むにつれて環境は過酷なものへと変わっていた。
そしてとうとうここまで来た。目の前には重く閉ざされた扉が。
おそらくこの先には俺たちが追いかけていた生徒会長がいるはずだ。
「っ……セフィア、準備はいいか?」
「ええばっちりよ。いつでもかかってきなさい!」
隣にいるセフィアはやっぱり魔王戦と同じで頼もしい仲間だ。
大きな扉を二人で開けると鈍い音を立てながら視界が広がる。
それと同時に待っていたかのように拍手の音が聞こえる。
「いや~、大変すばらしいよ。二人ならこのダンジョンくらい
余裕で攻略してくれると思っていたよ、異世界からの転生者さん」
生徒会長は嫌な笑みを浮かべながら俺たちのことをほめる。
「それで生徒会長、あんたはなぜこんなことができるんだ?
もしかして俺たちと同じ転生者なのか?」
「いや私はオカルト研究部の活動の一環としてオカルトを行っているだけよ。
でもまだ終わってないからね。こいつを倒してみなさい!
大いなるモンスターよ今こそこの世界に姿を現しなさい
スターダーク・ヴォルテックス!」
彼女が魔法を唱えるとこれまでにないほどの大きな穴が出現して
その中からはマントを身にまとった見覚えのあるモンスターが出現した。
「ま、まさか……魔王!?」
「その反応からしてどうやら私の魔法は成功したようね、ハハハッ。
魔王やってしまいなさい!この二人を闇へ葬るのよ!」
まさか魔王を自由に操れるなんてことがあるのか。
そう思っていると魔王は魔法ではなく直接、俺たちへ攻撃していた。
「フフフッ、いい気味よ!これが終わったら私は世界からも
恐れられる支配者になるのよ、ハハハッ」
「っ、なんで魔王に命令をできるか知らないけど戦うわよ!
着地した者に傷を与えよ!地雷!」
「魔王となれば容赦はしねぇ!怪人化!」
自身の攻撃によるダメージを増加させる怪人化を唱えて攻撃を開始。
セフィアも設置型爆弾の呪文を唱えて俺を援護する。
「面白い!実に面白い!あなたたちがやってきたことは想定外だったけど
異世界の呪文を見れて興味深いわ!もっともっともっと!」
魔王との戦闘中、隅で生徒会長はよくわからないことをつぶやいている。
「ビッグフレア!」
「まずい!セフィア避けろ!」
「もう二度とあんな過ちはしないわ!
全ての者の魔法の攻撃を封じる、魔法結界!」
「っ、一体お前は何をしてるんだ!?」
予想外のセフィアの行動に俺は驚く。今セフィアが唱えた呪文は
対象エリア内にいる者やモンスター全員が魔法を唱えることができなくなる。
もちろん今戦っている魔王やその魔法を唱えた本人であるセフィアもだ。
「私のことはいいから!魔王が弱っている今のうちにたたみかけて!」
確かにセフィアの言う通り。魔王は完全に肉弾戦には不向きだ。
わざとセフィア自身も不利になるような展開にして俺を援護したのか。
俺自身も対象内にいるため攻撃強化ができない。だからこそ数でやるしかない。
「っ、元の世界でのお返しだ!絶対に倒す、魔王ぉぉぉ!」
「楽しませてくれるではないか勇者よ!ならばこちらも!」
そう魔王が話すと徐々に魔王の体が大きくなっていく。
そしてダンジョンの天井ギリギリまでの大きさになる。
「な……なっ、何この大きさの魔王!?し、知らないんですけど!?」
この展開にはどうやら生徒会長も想定外のようで驚いている。
「フッ、そこの影でこそこそしているのが我を勝手に操ったやつか。
よかろう、まずはお前から倒してくれるわ!」
標的は俺たちから生徒会長へと変わった。
そしてそのタイミングで魔法結界の効力も終了する。
「ビッグフレア!」
何度も聞いたその呪文が魔法によって詠唱される。
その炎が生徒会長に……
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




