#19 モンスター襲来
皆さん、こんにちは!アオです!
「元の世界へ戻るために~とある部活と異世界召喚について~」をどうぞ!
「うじうじ言っていても仕方ないか、聞き込み再開するか」
これまで一か月の時間を要してきたが、ここからはもっと時間がかかると思う。
だからこそ迷っている暇はない、行動しなければ意味がない。
「そうね、私も手伝うわ!」
昼休み、部活の聞き込みをするために他の学年の教室へ向かっていると……
【校内にて正体不明の生物が発見されました。生徒はただちに校内から
逃げてください。繰り返します……】
「っ、またか!?」
とりあえず安全を確保するため、俺たちは校内から逃げる。
数分後、周りには逃げてきた生徒が大勢いたが二度目ということも
あり少しばかりあきれのような表情をしている人も。
そんな中でも先生たちはてきぱきと動いていく。
その後は、前回と同じように先生たちが集まって話し合っていた。
俺は何の迷いもなく校内へ戻っていく。
「……やっぱり行くのね、なら私も行くわ」
しおりが後ろから声をかけてくる。
「大丈夫なのか?まだどういうやつがいるのか全く分からないぞ。
最悪、死ぬかもしれないんだぞ」
本当のところ死ぬのかどうかはわからない、あのモンスターたちは
別の世界から来たからこちらの世界に干渉するようなことは
ないのかもしれない。でも絶対そうとは言い切ることができない。
俺自身はこちらの世界の人ではないから問題ない。
まあ死ぬのは怖いことだけどな……
「いけるわよ!私だって前回も役に立ったでしょ!」
「っ、そうだな。絶対に無茶はするんじゃないぞ」
「その言葉、そっくりそのまま返してあげるわよ!」
そうして俺たちはもう一度あの校内へ足を踏み入れた。
玄関にはすでに前見たスケルトンたちが群がっていた。
しかしこちらには攻撃できるものがない……何かないのか。
すると近くに壊れかけてはいるもののパイプ椅子があった。
「おら!そこをどけや!」
パイプ椅子を手に取り全力でスケルトンたちを殴りに行く。
鈍い金属音を立ててスケルトンが一体崩れていった。
すると後ろから数名の足音が聞こえる。
「……君たち、またやってきたのか。危険になったらすぐに避難しろよ」
「はい!!」
自信に満ちた声で俺たちは返事をする。校内に現れたモンスター全てを
討伐して絶対にオカルト研究部の正体について暴いてやる。
何とか先生たちの攻撃もあって玄関にたまっていたスケルトンたちは
討伐することができた。しかしここからは完全にこちらの世界では未知の
モンスターばかりだろう。スライムとかの弱そうな序盤モンスターたちで
あってくれと願うばかりだった。
廊下へ足を踏み入れると、"びちゃっ"という音とともに足が取られてしまった。
「とっ、透し、下にいるやつって……」
しおりが声を震わせながら言う。
「まだ弱いモンスターでよかったよ、誰か水を持ってきてくれないか!」
そうは言っても誰も水は持っていない様子だ。
「ちょっと待ってろ」
俺はそう言って足を取られながら水道まで向かう。
「透!む、無茶しないでよ!危ないよ!」
「大丈夫だ、こいつらはスライム。確かに攻撃を食らうがさっきの
スケルトンほど脅威ではない。安心しろ!」
そうしてたどり着いた水道にはちょうどよい長さのホースがあった。
おそらくこんなことを日常生活でやったら怒られるだろうが今は
そんなこと言っている場合ではない。道を開けるためだ。
ホースを蛇口につないで一気に水を廊下に放つ。
するとそれまでドロドロに溶けていたスライムたちがだんだんと
丸い形の通常のスライムへと変化していった。
「これで殴れば倒せるから」
その後、廊下にあれだけいたスライムもあっという間に消えていった。
「お~!全然大したことないね!」
さっきまでの状況とは一変して少し楽しそうにしているしおり。
「……いやもう弱いモンスターは出てこないと思った方がいいかもな。
何となく狂暴なモンスターがいるような気がする」
俺がそう言うと一気に空気が張り詰める。
廊下を進んでいくと、途中から赤い液体のようなものがぽつぽつと
たれていた……その光景に目を見張った。
「っ、しおり今すぐ逃げろ!!先生たちもすぐに!」
俺のいきなりの声にただ事ではないと思ったからだろうか
先生たちはしおりを連れてきた道を引き返していく。
目の前に落ちている赤い液体……おそらくこの世界の人の血液だ。
そして奥にある教室の窓から少しだけ見えた。剣のようなもの。
人よりも小さいが鎧を身にまとっているような姿。
間違いない、あいつはデビル・ナイトだ……
「君も逃げなさい、何か危険な生物がいたのだろう?」
さっき逃げたはずの先生が戻ってきて俺に忠告する。
「……先生、強い光を当てることができる道具はありますか?」
デビル・ナイトがいる教室から少し後ずさりして俺は先生に問う。
「強い光……確か一般教室に懐中電灯があったはずだ、持ってくるよ」
「気を付けてくださいよ」
「ああ、任しておけ!倒し方は見ていたから大丈夫だよ」
そう言って先生は一番近くの教室へ入って道具を取りに行った。
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




