#17 とある部活
皆さん、こんにちは!アオです!
「元の世界へ戻るために~とある部活と異世界召喚について~」をどうぞ!
臨時休校から三日が経過してやっと、今日から学校へ行くことができる。
もちろん学校へ行く目的は他でもない、しおりが言っていた学校の図書室に
行くためだ。これまでの図書館ではどれもフィクションとしか
書かれていなかったがしおりの推測から確かになぜ俺がこの学校の生徒である
透になったのかわかるかもしれない。
「おはよう!透なんだか、うれしそうだね~」
「そりゃあ学校の図書室で調べものができるからな」
「あ~、そういえばそんなこと私言っていたわね」
やっぱり直接関係ないと結構忘れやすいのかもしれない。
「とりあえず、放課後に図書室行こうか。図書委員の私に感謝しなさいよね!」
上手く決めたつもりだろうが、語尾が変になっている。
登校後、朝のHRでは先生から臨時休校になった経緯が話された。
周りの様子を見ていると、どうやら学校が休校になってラッキーみたいな
人が多いように感じた。元の世界の学校とは結構違ったなと思う。
冒険者になりたい人だけが集まって学校へ行っているのだから
その学べる機会がなくなるとこんなウキウキしてはいられないだろう。
元の世界とこちらの世界にギャップに少々驚きながらも一日を過ごしていった。
放課後、しおりと一緒に俺たちは図書室へ向かう。
学校の図書室には来たことがなかったのでわからなかったが
結構広く普通の図書館と同じような感じだった。
「しおり図書館と図書室の違って何だ?」
俺が疑問に思ってふとしおりに聞いてみる。
「ん~、私もわからないけど大体学校みたいな建物の中に入っている
つまりメインじゃないのが図書室でメインが図書館みたいな感じかな?」
しおりもしっかりとはわかっていないようで、途中疑問符を浮かべながら
俺に説明した。つまりあまり違いはないということか。
「自由に回ってみていいわよ。私も見つけるの手伝ってあげるから」
そう言ってしおりは早速、この学校にまつわる本が置いてある棚へ
向かって行った。本の数は少ないが果たして手がかりがあるのだろうか。
俺も図書室内を回って手がかりがありそうな本棚を探す。
とはいってもフィクションってわかっているのでいわゆる小説は見ない。
一通り見たがやっぱり最初にしおりが行ったところくらいしか
めぼしいのはなさそうだ。俺はしおりの方へ向かう。
「学校の歴史ってあんまり興味湧かなかったけど結構面白いね!」
しおりは読んでいた本から顔をあげて俺に言う。
「そうなのか。元の世界では学校の歴史なんて一番最初に習わされるもの
だったからてっきり全員知っているのかと思った」
「え~!そっちの世界の学校結構大変そう~」
なんて言いながら俺たちは手分けして手がかりを探す。
時計を見るとすでに何十分か過ぎてしまっていた。
しかしそんな時、気になる本が出てきた。
今、手に取った本だけがなぜか新しそうな見た目をしていたのだ。
本の中身を見る前に一番最後のページに書かれている日付を確認すると
去年のものだ。それまで見ていた本たちはどれも数年前から数十年前のもの
ばかりだったのにこれだけ去年のものだ。
何となく、本当に何となくでこの本にひかれて読み進める。
最初は学校の歴史。見落としがないように読み進めて行ったが
めぼしいものはない。次に出てきたのはこれまでの行事の写真の数々。
「あっ!これ先輩の写真だ!」
上からのぞき込む形でしおりが本を見てくる。
「知り合いなのか?」
「うん、去年めちゃくちゃ優しくしてくれた先輩でもう大学へ
行っちゃったけどすごくかわいい先輩だった!」
懐かしそうに振り返るしおりの姿に印象に残っていたんだなと思う。
「一応、この棚にあった本はそれでラストだと思うよ。それになければ
私の予想も外れだったってことかもね……」
予想が外れ……その言葉がどんな意味を持っているかくらいは
すぐに検討がついた。俺たちに残された道はこれしかないのかもしれない。
そう思うと一ページまた一ページとめくる手が震えてくる。
次のところでは部活動が一覧で書かれているようだった。
しかもこの一覧には数十年前に廃止された部活動の記録も書いてあるようで
見ごたえがあった。部活動だけではなく生徒会をはじめとした諸委員会なども
書かれておりまさにこの学校の全てが書かれている感じだった。
しかしそんな本に一ページだけ真っ黒に塗りつぶされてしまっている
ページがあった。何かを隠したいような感じに見える。
「このページだけ黒く塗りつぶされているわね……」
しおりがそのページに手を当てる。
「待って、この黒塗りされたの鉛筆みたいよ。消しゴムで消せば見えるかも!」
そう言ってしおりはリュックの中から消しゴムを出して使う。
一番上の部活動名が書いてあるところには"オカルト研究部"と書かれた文字が。
「お、オカルト研究部?私たちの学校にそんな部活動があったのね」
なぜかわからないけど、俺はこの部活動がこの世界に来てしまった
原因のような気がしてきた。そして消していくと……
読んでいただきありがとうございました!
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




