カポーン
「ラムネちゃ~ん。起きて~」
「すぅ~・・・すぅ~・・・」
少し体を揺すって呼び掛けても、寝息が聞こえるだけで起きる気配は無かった・・・ので、服は剥ぎ取ることに決定。雑草が生えている所に連れて行き、先に服を脱ぎ、次にラムネちゃんの服を脱がせた。
これでも起きないとは・・・。
タオルは無かったけど、ちゃんと支えていれば大丈夫だよね?
「さ、テイル、入ろうか?」
「うん」
お姫様抱っこして、足先だけお湯に浸けてみると、結構良い湯加減だったからすんなり入ることが出来た。テイルが入ると、温泉全体が大きく波打った。
出来るだけ全体が浸かるように犬の伏せの状態みたいにして入るテイルは、やっぱり可愛いと思った。私も未だ眠っているラムネちゃんを膝の上に乗せて、肩からお湯を掛ける。
小さいな~、ラムネちゃん。肌もすべすべしてるし、子ども特有っていうのか、さわり心地が良い。
「テイル、気持ちいい?」
「うん・・・久し振りに入ったから余計に・・・」
「そっか。でも、もう少しで自由に変えられる様になるからね?」
「うん~♪」
本当に気持ちいいんだね。すごくリラックスしてるし。
「でも、ホント気持ちいいねぇ~・・・お風呂とはまた違った気持ちよさがあるよ」
なんと言うか、解放感と言うか、空が見えるのがいいよね~。
「・・・ん・・・あれ?」
「あ、起きた?ラムネちゃん?」
「ぇ?・・・」
後ろから声を掛けると、振り向いて、何故か固まるラムネちゃん。
「ん?」
暫くすると
「//////(ボン!)」
と小さな爆発音を立てて、顔が一気に真っ赤になった。
「うわあ!ラムネちゃん!大丈夫!?」
珍しく真面目モードが長続きしてたから、忘れてたけど、こっちがラムネちゃんの本質だった!
「ラムネちゃーん!!」
「きゅ~///」
「ラムネちゃーーん!!」
「平和だよね~」
その後、何とか正気を取り戻したラムネちゃんも一緒に温泉を堪能して、空間からタオルを取ってもらって体を拭き、着替えた。テイルを乾かすのが大変だった。
街の入り口が見えた所で、人気の無い所に降りて、影に入ってもらい、途中で食材を買い他に何かないかな・・・と見物しながら家へと戻る。
胸当てを取って机の上に置き、アルカンを腰から抜いて手の届く位置に置いてから、ベッドに横たわるとラムネちゃんも少し顔を赤くしながら横に転がった。
テイルとラムネちゃんと色々話をしいると、いつの間にかみんな寝てしまってアルカンの空間にいた。私の影に入っていたからか、テイルもいる。四人で今日のことや、これまでのことなんかを話して、楽しく過ごし、目を覚ますと外は真っ暗だった。
隣ではラムネちゃんがまた健やかな寝息を立てている。
毛布を掛けていなかったから肩まで掛けて、私は窓から外を見た。
あの場所のことは結局何も分からなかったけど、楽しかった。
温泉を見つけられたのはラッキーだったね。
月の光に照らされながら、二人と会えて良かったと、改めて思った。




