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コカトリス  作者: 虫灯暇
第8章 トリス国の感謝祭にて
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0072 氷の魔女1

季節は折り重なった。

春から夏になり、魔王の襲撃も二人でこなせるようになった。

「何よこれ。」

「その。」

いつも買ってくる大量の服にジュナはげんなりした。

もう、愛情深いロクとジュナの間に、レインとルナナティアは邪魔でいない。

「服を買って着るのはロクの趣味だと認めたわね。」

「うん。」

「どうして、切羽つまるくらいのお金しかないのかしら。レインにでもたかりに行く?」

「ハハ。」

「たかりに行こう、か?」

「どうしよ。」


「こんにちは。」

「あ、はい。どちら様ですか?」

「こちらに異端者がいるとききましたので。」

ロクが反応する前にレイティアが動いた。

家の中心から、巨大なつららが吹き荒れた。

ロクが『神の衣』を纏い、ジュナを右腕に持って屋根に登っていた。

「だれだ?おまえ!」

「私、トリス王国の女王ですの。」

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