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0006 鉄の世界6
「本当に人間じゃないの?」
「忘れた、でも。」
死なないんだと、青年は一つ呟いた。
「じゃあ。おばあさんは知ってる?」
青年はタメ息をついた。
「いつも鍵はランダムに移動するから、分からないんだ。何処にあるか。拘束魔法で一番大切な編んだ部分だからな。で、どうしたい?」
「どうしたいとは?」
「殺されるぞ、おまえ。」
「な、なんで?」
「オレを出したから。いや、殺されるよりもたいへんなことになるかもな。能力が発動している間にここを出た方がいいと思うぞ。」
「これでも植物魔法のスペシャリスト、ジュナさんにお任せあれ!ねえ、ロク。」
「・・・誰だ?それ?」
「名前が無さそうだったから、今つけました!では、私の手をとって!」
「ロク?!」
「一緒に出よう!」
屈託の無い笑顔で言われた。
「私、ロクのことが好きよ!ロクのために頑張る。」
ロクは踵を返した。
その時、植物魔法の蔦がロクを取り込み、植物の波が要塞中に溢れた。ロクは植物の中に仕舞われた。
「ガーベラ、何処にいるの?分からなくなった?」
花は揺れる。
上をさした。
植物たちを後退させていくと、中からロクが出てきた。
「人のいうことを聞け!」
かなり、弱っていたので、植物で移動することにした。
風が気持ちいいとロクは思った。
植物に乗ってた。
となりにジュナがいた。
殺されるだろう、3日のうちに。




