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0003 鉄の世界3
おじいさんの形見がそんな怪しげな訳がない。
孫かと考えたが、そんなことはないだろう。
ジュナは突然、伏せた。
ジュナの背中を炎が掠める。
ジュナは前後左右に植物をはわせ、戦闘体制に入った。
「あの拘束魔法は人間に使ってはいけないわよ、トーンの一族。」
「あれは人間に使ってはいけないわ!なんてことを!」
ルナナティア・トーンは驚いたふりをした。
「何て言いたいの?フフフ、風上にも追えない。」
ルナナティア・トーンは踵を返した。
「あの人間に聞いてみなさい、あの人間、にね。」
ジュナは夕顔を出して、それに乗り、いくらかの牢を滑るように急いだ。
ガーベラが調べた牢に着陸する。
第一結界の牢の格子に起動させた魔法が編まれて容易に近付けない。
中は暗すぎて、何があるのか分からなかった。
「白ゆり。」
明かりが辺りを照らす。
「・・・酷い、これは。」
多分、男性だろう。最低限の生活はさせてるが、牢の中で太い鎖二つに腕に枷をつけられて垂れ下がっていた。ずっとここにいるのだろう。髪で表情は見えないが、ほとんど出してもらってないようだ。
「何故、人にこんな拘束魔法を。」
ジュナは白蘭を使って拘束魔法の仕組みを調べさせたが、いまいち複雑すぎて分からなかった。
「ごめんなさいね、また。くるから。」




