0168 誰かの心臓になれたのなら1
「分かった、城下町に戻るまえにこれだけは言っておく。」
ロクは眉間を寄せて話した。
「おまえ、鍛練をしたことはあるか?」
「植物のために水を毎日施し、全てを植物のための時間に費やし、花屋で植物の世話をし、植物の種類を覚え、花言葉や季節柄を知り、全てを植物のために時間を使うのです。起きてから、寝るまで。」
「いいか。何処を刺せば、何処を狙えば魔王は弱まるか。魔王の区分を考え、周りの呼吸と合わせ、どこに住民はいるか。剣はどのように持つのが必勝か。剣は魔法の対処に何処まで耐えられるか。攻撃魔法は何処まで種類と分類があるか。この魔王は何をしたいのか、霧隠れする時はどのような動作をするのか。魔法は何種類、トラップ魔法は発動魔法の区別を瞬間的に見分けるにはどのように動いたらいいか。魔王が欲しい物は、苦手な物は、魔王の姿と魔法の関係性を探り、次の一手を考える。オレはそうしてきた。」
「・・・ロク、すごい。」
「ジェクルスと呼べ。」
エウレサに向き直る。
「おまえは何がしたいのか全然わからん!鍵が何だ!職業の自由があるなら、何か決めろ!」」
「一方的な判断で魔王と戦ってたからね。この人、職業の自由なかったの。」
「あの・・・何が言いたいんだ?!」
「「やるならちゃんとやれ!!」」
ハーモニーになった。
「オレは最後にこう思った。少しでも誰かの心臓を動かすプロセスに入ったならば、全力でやれ!それしか、出来なかったんだ!」
エウレサは叫んだ。
「何が魔王殺しだ!!オレにはそんな取り巻きもいなかったし、何にも出来ないんだ!痛いものは痛い!やりたくないことはやらなくていいのに!」
「そうか、それならおまえは何で駄々をこねてる?隷属魔法だが知らないが、早く立ち去れ!オレは全部に従ってみたらこうだっただけだ。」
「誰かの心臓って、何なんだよ?!」
「血液だ。心臓だ。オレは人類の心臓を動かしている!」
鍵を取って、握力で割った。
「来るかな?」
魔王が城の頭上に舞い上がる。




