0161 開戦1
ステーキで満足したジュナにいきなり電話がかかってきた。
「ジュナ!王城に来てくれ!城下町で子供を一人保護してほしい!写真なら送った!」
「どうしたの?ジェクルス?」
「出来るだけ、最短の方法でだ。王城で落ち合おう。」
「分かった、ロク。」
電話を切ると、イリーに車の中で突然言った。
「ごめん、急用ができた。」
植物魔法、藤。
ジュナの前後左右に藤が咲き誇る。
「南東!」
しゃくなげがジュナを城下町へと飛ばした。
夕顔で小さな乗り物を作って、ジュナはスマホの子供の顔を見た。
青薔薇で、子供の居場所を探して、夕顔をエルソロニクスに変える。脇道を最短コースでかけて、空中から植物のツルでその子供を乗せた。
さるすべりで、ロクと会話する。
『見つけたわ!』
『そのまま持ってこい!』
「あの、その、キミは・・・。」
白蘭で首輪の魔法を調べる。
『ガーベラ。』
『これは強力な隷属魔法ですね。打ち消すのにシャルロットは無理です。かけた者の力をかりなければ。』
「こんな子供に何をするのよ。」
空中を滑るついでに紫陽花を咲かせた。
「涼しい・・・。誰なんですか?あなたは?」
子供は突然言った。
「後、オレはもう17才です!この姿は?!」
「言おうとしなくていいわ。秘密結界に自身で触れないように。」
ジュナは真顔で言った。
「・・・。」
少年はこんな所で尊敬してしまった。




