111/170
0111 ロクの存在1
「それから、紆余曲折を得て今に至るのだ、あの者は。」
「・・・ロクはそんな人ではありません。」
ジュナは拳を握った。
「でも、人の本質は変わらないのでは?あのロクについて、分かった罪状がここに。」
レイティア・コルコットはテーブルに書類で分厚くなった、山を出した。
「要塞が出来るまでは、会った人は全員殺してたらしいんです。名前が無くなるまで人間たちがロクを嫌うまで、二年もかからないくらいでした。キリスト教を重んじるまでは。」
ジュナは少し驚いた。
「じゃあ、アスラート教を教えたのは誰なんですか?」
「宣教師、シスレインという、元考古学者らしいんです。人間を憎むロクにアスヤート教を布教したのですが、三年間毎日通いつめて、やっとおとなしくなったようです。」
レイティアはジュナに分厚い書類の山の中から、一つの書類をだして、渡した。




