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コカトリス  作者: 虫灯暇
第12章 シンシニア国へ
107/170

0107 竹下直紀1

「竹下くん。」

「うん?」

イチョウが咲き乱れるなか、竹下直紀は振り返った。

「今度の休日、何処かにいかない?」

「ごめん。その日は講習あるから。」

「そう、頑張ってね。」 

女の子が友達の輪に入ると、キャーキャーいいだした。

「竹下くんって、すごいカッコいいよね!」

「なんていうか、色気がものすごい・・・。」

「あんなカッコいい人、芸能人でも見ないよね。」


竹下直紀は休日になると、郊外に座っていた。

「薫楽、どうしたんだ?遅かったじゃないか。」 

「直紀。気にしてる?」

「気にしてないよ。」 

直紀は薫楽に軽くキスした。

「何か注文する?」 

「私はいい。それより、私なんかでいいの?」

「えっ?」 

「可愛い子なら、キャンパスにいっぱいいるじゃん。」

「そういう子はすぐ別れるって、言い出しやすいんだよ。」

「そういう子だから、可愛いの。」

「君も可愛いよ。ほら。一緒にいよ?」

竹下直紀の彼女は寄りかかった。

細い薫楽の腕に触った。

「フフ、ちょっと、止めて。」

「今日のコロンはオレの好きなヤツだな・・・。」


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