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0010 鉄の世界10
「・・・そうだな、殺そうか。」
この子のために。
よく知らないけど。
「おい。」
「ロク?」
植物で炎を蹴散らしながら、ジュナは聞いていた。
「オレを離せ、かえるから。」
何か言いたくて、ジュナは舌を噛んだ。
「いたっ!」
ロクが飛び降りようとしていた時だった。
「どうした?」
「いや、何か言おうとして、舌噛んだ。」
「そうか、痛いよな、そう、だよな。」
「あの、なにしてるの?」
ジュナは炎を相殺しながら言った。
「じゃあさ、剣をくれ。なんでもいいからさ。」
ジュナはポカンとしていたが、新しい魔法を思い付いた。




