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ルーディー
実際僕は、げっそりした体系になっていたんだと思うよ。
勿論元々筋肉なんてないし、贅肉なんてのは、遠い昔に燃やし尽くしちゃっていたんだし。
おまけについさっき、あの、きのこスープを根こそぎ吐き出しちゃっていたしね。
そんなもんだから、ルーディーの住んでいる小屋に入って、缶からあふれ出すクッキーを目の前に差し出されたときは、さすがに咽喉を通りそうにないと思ったね。
「遠慮せずに召し上がって?」
でも彼女にかしこまってそういわれると、やっぱり断りきれなかった。
ルーディーったら正面に坐って、テーブルに両肘ついて、手の甲にあごを乗せながら僕の表情をさも楽しげに覗き込むんだもの、断るのは酷っていうもんさ。
だから僕は
「遠慮なくいただくよ」
なんて余裕の笑顔なんか作っちゃって、受け付けない咽喉に無理やりぱさぱさした生地を下したんだ。
「ところで君、このお城の事をちょっと聞かせてくれないかな」
「あたし、ルーディーよ」
「ああ、ルーディー。訊きたいことがたくさんあるんだ」
何度も指を折ったりはなしたりしながら僕はそう言った。
実は小屋に入る前、ユダになんとなくこの土地のことを探ってほしいって頼まれていたんだよ。




