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憶測

だからじゃないけど、ユダはこれまでのいきさつをかいつまんで話したんだ。


例えば、ぼく達がどういうフレコミに集まったのかとか、見えない階段を上ったり、鐘が鳴って大慌てで草原を駆け上がったこととかを。


「なるほどな・・・」


ユダが粗方話し終わると、クーベルタンはこう呟いた。


それで、


「大筋は変わらないようだ」


なんて言葉の後に、


「ただ」


と付け加えた。


「ただ、お前たちの組は、ここまで上がってくる間に、五人も生き残った。そして、おれ達の組は、おれ一人だけだった」


クーベルタンはぼく達の誰とも目をあわさずにそういうと、


「どうしてお前たちの組は五人も生き残れたのか、それは恐らく、団体行動をしてきたからだろう」


と付け加えた。


「俺たちの組は、離れ者が多くってな。はなっから単独行動しか頭になかったんだ」

 

「それなら、お前より先にここまで来たやつがいないとは言い切れまい」


ジェラールが聞いた。


クーベルタンは首を振って、


「おれは初めっから飛ばし気味にこの山を登っていたんだ。ずっと先頭を行っていた。これは間違いない。そして、お前たちも通った、あの、階段通路に至ったときだった。あんないい加減な暗号だ。却って混乱してしまってな。どうにか透明な通路まではいけたんだが、その後の月のくだりでつかえてしまって暫くてこずっていたんだ。だが、おれがあのなぞを解くまで、組のやつらは一人としてあそこに現れなかった。つまり、そこまで辿り着いたものはいなかったということだ」


そう説明した。


「湖に辿り着いたおれは、小屋を見つけたものの、食料を調達しただけですぐにあそこを後にした」


「どうしてそう急いていた?」


ラバはいつの間にか彼の隣を歩いていた。


彼、ちょっと見通しを塞ぐ霧が苦手みたいで、綺麗な顔をしきりに顰めながらそうクーベルタンに聞いたんだ。


「どうしてというわけでもないが、敢えて理由を挙げるなら、ここの情報が少なすぎたから、だ。おれ達は一様に血縁選定を受けるためにここへ来た。だが、いざ来てみれば、初めの見えない階段以来、案内役すらいない状況が続いている。そして、ここに来るまでに既に大抵の人間が脱落している。だからおれは考えた。恐らく、ここは、正確には、あのトラックやら馬車やらの移動のときから既に人選を始めているのではないか、と」


彼は真っ白で先も満足に見えないってのに、確かな足取りで露にぬれた草原を歩い%8

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