イベントシナリオ『悲哀は誰が為』3
「燃やせ燃やせ!」
「焼き討ちじゃあ!」
「ヒャッハー!消毒消毒ゥ!!」
数を増やしたプレイヤーたちが炎が効くと思ったのか炎での攻撃を増やしていく。
「熱っ!ねぇちょっと!熱いって!」
「知るかボケ!敵に情けなんかかけないんだよ!」
「イケイケ皆!押せてるよー!」
私はまともな火属性を持っていないので、野次に回る。
「テメェも働け!」
「うるさい!だったら血よこせ!」
「ナマ言ってすんませんでした!」
わかればよろしい。あれ?でもロリの様子がおかしい?
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???視点
どうしよう、わらわのせいでどんどん人が死んでいく。例え復活できる『異邦人』だとしても人が死ぬのは
辛い。あのエンヴィーとやらでもそうじゃ、死ぬのは辛い。
あたりに漂う血の匂い、周囲に広がる焦げた肉の破片。まさに屍山血河の状況じゃ。
もうわらわが、わらわだけがこの惨状を抑えられるかもしれぬ。
他ならぬこの宴に来てしまった者たちのために、わらわがけじめをつけねばならぬ。
それにもう、眼の前で人が死ぬのは嫌なのじゃ。
「死ぬならわらわ一人でいい。竜宮城の長である私が!!今ここで散りゆこう!」
最後の宴は楽しかったと、『異邦人』達にそう言ってもらえた宴になるように!
覚悟を決めるのじゃ!乙姫!
「皆のもの聞け!今宵の宴はわらわが締めくくろう!わらわ、乙姫が!」
そう叫び、わらわは首元にある宝石を砕いた。
徐々に体の大きさが変わり、鱗に覆われ頭からは角を生やし口には牙を持ち始める。
理性なき龍としてわらわは姿を変えた。
皆のものともこれでお別れかもしれんな。
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エルゼ視点
いきなりロリが叫んだと思ったら乙姫で更に青い鱗を持った龍に変身した今日このごろ。
いや意味がわからん!急展開過ぎるわ!
青い龍はまっすぐエンヴィーの元へ向かい、その首を噛みちぎった。
ヘビの首があった部分から鮮血が飛び散り周囲のプレイヤーを赤く染める。
「え?」
「うん、まじかぁ!」
「もしかしなくてもさ、ロリ姫俺等のこと襲う感じ?」
最後のプレイヤーの言葉に対し、そのとおりだと言わんばかりに圧縮された水を口から放ちプレイヤーを貫き再び周囲を赤く染めた。
その光景を見た途端、ムッツリきなこの言葉で正気に返る。
「あの姫は理性を失っている!総員戦闘体制!」
「「「「応!!」」」」
再び決戦の火蓋が切られた。




