イベントシナリオ『悲哀は誰が為』1
短めです
プレイヤー達が向かおうとした時、ピコンとシステムが通知する。
えーと、イベントシナリオ『悲哀は誰が為』を開始しますか?
ふふっ、決まってるね。
「「「Yes!!」」」
私達は息を揃え、叫ぶ。このシナリオの開始を。
さらにムッツリきなこが声を上げる。
「行くぞ!!囚われし姫を救出しろ!!」
「「「応!!!」」」
ムッツリきなこが続けて指令を出す。
「バフを掛けれるやつは全員にかけてくれ!!」
それを受けて、フラウさんと3人のプレイヤーが現れた。
「それじゃあ頼む。」
「了解しました」
「わかった」
「あいよ!!」
まず、フラウさんが両手を掲げ茨を生み出していく。
「茨よ、我らに棘の加護を授け給え!【荊棘術:葬霊の茨】!」
生み出した茨が武器に纏わりついて攻撃を強化する。
ステータスの力に+100の補正?強っ!?
続いて、黒のローブを羽織った男が詠唱を唱える。
「我らの神は天にあり、地にあり、悠久である。どうか我らに汝が救済を!『栄光の光』!」
眩い光が私達を包み込み、祝福を与える。効果はMPに150の追加ボーナス。
普通に有り難い。
もう一人のプレイヤーは固有術を見せてくれるらしい。見た目は男のプレイヤーでこれといった特徴はなさそう。
そのプレイヤーは黒雲母さんという名で、いきなり自分の体を切り始めた。
「痛い!!」
黒雲母さんはそう叫ぶ。だが、切り刻んでいく手は止まらず流血エフェクトが溢れ出る。
そして彼はさらに叫ぶ
「我を蝕みし刃よ、流血によって我が軍に力を!【代償技法:鮮血の宴】!」
ブシュッと飛び出たエフェクトが蛇の形を取る。そのヘビは私達に噛みついて力を授ける。
「うわ!?びっくりした!」
思わず私はそう叫んだ。仕方ないでしょ、いきなりだったんだから。
付与されたのは、敏捷+100、防御+80と武器に【状態異常:出血】の付与。さすが固有術、強力だ。
付与を確認したムッツリきなこが高らかに声を響かせる。
「これで準備は整った!野郎ども、行くぞ!!」
「「「ウォオオオ!!」」」
全員が叫んですぐに私達はヘビに向かって駆け出す。
殺したもん勝ちだよ!
そして私は走りながら詠唱を唱え始める。
「歌え!数多の星よ!『音響魔術:星の演舞』!」
ガラスの割れる音と共に、光球が8つ出現する。
この光球はそれぞれHP回復をしてくれるので、重宝している。
さぁ!ヘビ退治の時間だ!




