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Astral Monster Online   作者: 海老天丼Mk-4
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イベント『竜宮城の宴』7


戦いは終わりを迎えようとしていた。


そんなことさせない!

確固たる意志で意識を保ち口を開く。


「時は巡りて、修繕す『時間魔術:時間遡行(タイムリープ)』」


詠唱と魔術を唱え、体を戻す。


「あぶなかったよ。」

「そこから戻るのは想定外だな」

「もちろん一か八かの賭けだよ。」


互いに言葉を交わしながら距離をとる。そのまま【幻水の精霊剣】のスキルの発動を宣言する。


「水は流れ、槍となる。『水系統魔術:水霊槍』!」


突如として水が顕現し、その姿を槍と成す。


「行け!」

「させぬ!」


ムッツリきなこが刃を抜き、『水霊槍』にぶつける。

普通なら魔術を切断することは不可能だが、ムッツリきなこの刃は魔術を打ち消した。


「おいおい、死んだわ私」

「弱気になるでないぞ!」


魔術を打ち消した刀に【幻水の精霊剣】を合わせて相殺する。


「月よ、我が身に宿れ!【月夜術:三日月】!」


魔力が私に纏い、装備を変更する。


【魔装:三日月】、これが今の装備の名前。性能(アビリティ)は《物理半減》《魔術半減》《魔力強化(小)》の3つ。シンプルながらも超強力な装備。


「月よ、汝の御力を刃に!【月夜術:天月刀】」


再び魔力を纏い、日本刀を取り出す。


「準備はいいか?」

「この一撃で勝負を決める!」

「いい度胸だ」


私は右手の【天月刀】を逆手に持ち、気合をいれる。

【東雲流双剣術・連ノ型】の準備をする。腰を落とし、重心を前に押し出す。


「アーツ」

「【連ノ型】」


互いに踏み込み、技を高らかに唱える。


「『花鳥風月』!」

「【星火燎原】!!」


ムッツリきなこは鋭い一撃を、私は多彩な連撃を。



刃が混じり合い、勝者を示す。



〈勝者、ムッツリきなこ選手!〉



その声と共に私の意識は途絶えた。







私の意識が竜宮城に戻った頃、辺りは何やら騒然としていた。


え?何あれ?何でロリがヘビに捕まってるの?


ロリを締め上げているヘビが高らかに声を上げる。


「我は【嫉妬の大蛇】エンヴィー!汝らの主は預かった!返してほしくば我を倒してみよ!」


どうしようかな?助けるにしては距離が遠いんだよね~


「どうする?エルゼよ」

「ワオ、ムッツリきなこさんじゃないですか」


いつの間にか隣りに立っていたムッツリきなこに驚く。


「助けようかな。ムッツリきなこさんは?」

「俺も助けようと思っている」


なんと、ムッツリきなこさんも同意見のようだった。


「あと…」

「あと?」

「俺の名前はきなこと呼んでくれて構わない」


あら、意外なお誘い。


「なら、きなこさん。今からどう助けますか?」


そう問うと、きなこさんは不敵に笑い私を持ち上げる。

そして、響き渡るきなこさんの大声。


「お前ら!一度こっちを見ろ!!」

「うわ!?うるさ!?」


いきなり響いた大声に周囲のプレイヤーたちがこちらを向く。


「今からあのヘビをぶちのめす!ついてくる奴はついて来い!」


本人?がいる前で犯行予告をするプレイヤーが一名。

さらに煽り文句を飛ばすきなこ。


「来ない腑抜けどもは黙って見てろ!!フハハハ!」


きなこは高笑いをして刃を抜き天に掲げる。

それに呼応して周囲のプレイヤー達も武器を掲げる。


「行くぞ!!姫を救出しろ!」

「「「ウオオオオオオ!!!」」」


そうして決戦の火蓋が切られた。
















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