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Astral Monster Online   作者: 海老天丼Mk-4
17/31

イベント『竜宮城の宴』 6


――――――スキル『血液魔術』。このスキルは狂殺之吸血鬼に進化した時に手に入れたスキル。

MPではなくHPを使用する魔術。効果は強いが使い勝手は悪い微妙なものだった。

だけど!



称号《流浪の旅人》《魔族の友人》


HP 1000/1000

MP 1600/1600

力 380

敏捷 425

防御 250

信仰 15

運 300

SP 30


種族 狂殺之吸血鬼


種族スキル 『吸血』『血液操作』『吸血嗜好』『狂化』『血液魔術』


スキル 『日光克服』『錬金術』『剣術』『鑑定』『時間魔術』『超感覚』『音響魔術』『荒野の音色』

『魔力制御』


模倣スキル『回避』




優秀なのはこれ!『血液操作』!このスキルはHPを使用する技のコストをなんと半分にするのだ。


そういうことで、頑張れば変態紳士の一撃を打ち破れるはず。


「覚悟は決めましたか?」

「もちろん。お前を倒してやる」


改めて剣を構えて紳士に向ける。


「これで決める!血よ、汝は侵略者!『血液魔術:血液解放(ブラッド・ロア)』!」


剣から、レーザーのような血を放ち紳士を狙う。紳士はそれに負けじと詠唱をする。


「負けません!魔よ、汝は剣!愚かなものを切り捨てよ!『断魔の剣』!」


 紳士がサーベルに魔力を込めて血液に切りかかったその時、














キィィィンと甲高い音と共にサーベルが砕け散り、紳士の胸を穿った。


「ぐはっ!」


紳士が光の粒子となるのを見届けて、右手を上げる。


〈勝者は、狂殺之吸血鬼エルゼ!〉


その言葉と共に、魔法陣が浮かび上がり転移する。














視界が開き、周囲を見渡すと様々な人達が私を取り囲んでいた。



「すげぇな、嬢ちゃん!」

「すごい戦いだった!!」


等々、様々な声援に迎えられて思わず苦笑してしまう。隣に視線を移すと紳士も囲まれて声援を受けていた。


「エルゼさん!助けてください!」


紳士が助けを求め、声を上げる。


え?どうしよ。あそこから引っこ抜いたら後々めんどくさいしなぁ。


「しゃあない。ウェポンスキル《幻惑の霧》!」


試したかったスキルの発動を宣言する。


「うわ!?なにこれ」

「ピンク色の象!?」

「きっしょ!?」


えー、こんなことになると思いませんでした。

周囲にはピンク色の象やら、紫色のワニなどがプレイヤーに飛びかかっていた。


「助かりました。ありがとうございます」

「氣にしなくていいですよ。あ、そうだフレンド交換しませんか?」

「いいですね。交換しましょう」


ピコン、と通知がフレンド登録を知らせる。


〈皆の者!宴は楽しんでおるか?これより第二試合を開始する!〉


は?早すぎでしょ!?


「また会いましょう。エルゼさん」

「次会う時はエルゼでいいですよ。ではまた」


別れを済ませ出現した魔法陣の中に入る。










「気合い入れていくぞ」














〈起き上がらなければムッツリきなこ選手の勝利となります〉




何が起こったの?

切り離された頭で考える。




「これで死んでないのか。すごいな」


対戦相手は驚きに目を見張る。


そんなことはどうでもいい。今はただアイツを――――――




倒す!











時は少し遡り



〈間もなくエルゼ選手の試合です。〉


「わかりました」


魔法陣に乗り、転移する。



『エリア【虚栄の草原】を解放しました』


眼下には草の生い茂る草原が広がっていた。




〈試合開始!〉



その言葉と同時に草原を走る。


今回の試合はお互いの位置がわからないバトル形式だ。



スキルを唱えようとして口を開いた瞬間、視界が逆転した。




「え?」


 〈エルゼ選手の斬首を確認。起き上がらなければムッツリきなこ選手の勝利です〉



時は戻り




戦いは終わりを迎えようとしていた



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