青空の唄
いつにもなく、君はなんか不機嫌そうだ。ねぇ? 何処見てるの?
心そこに無く、幾つもの管を纏って、心臓の動く音が聴こえる。
君がいない世界なら、僕はいなくてもいいんだけどな。
君も僕もいなくても、簡単に回ってしまう世界が嫌だ。
そこに愛が有る限り。
君に繋がった管から、僕の声も伝わるかな……
そこに愛が有る限り。
問題無く回る世界だ……僕も君も置き去りに。
今にももう、君の心臓は音を無くしそうだね。何を考えるの?
間違いじゃない。その波線が直線になる時、僕の世界は崩れてしまう。
君がいない世界なら、僕は孤独と仲良くなれるかな。
君も僕も見えなくても、笑顔で溢れてしまう世界が嫌だ。
こんな、自分も嫌だ……
白いベッド。冷房の風。途切れない音。綺麗な寝顔。
白い素肌。塞がった瞼。止まった心臓。綺麗な寝顔。
君が好きだった青空は今日も無残にも広がっていて。
君が好きだった青空の下を、君を亡くした世界を
崩れてしまった僕の世界を、瓦礫の下敷きのまま
僕は生きる。
そこに愛が有る限り。
簡単に回ってしまう世界でも、愛が有る様に。
そこに愛が有る限り。
消えてしまった姿でも、そこに愛が有る限りは……
どうか、回ってしまう世界であって欲しい。
どうか、僕と君の愛も回る世界にあって欲しい。
どうか、笑っている世界であって欲しい。
どうか、君から見た地球が綺麗に見える様に……




