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「刀1本でもわりと行けますね。……しかし。」


呟く彼女はスッと品定めをするように前方を見つめる。


木の葉がサワサワと(うごめ)き、洞窟が姿を現す。

左、斜め左前、前、斜め右前、右、の5つある、壁に描かれた洞穴のうち、斜め左前と右から雑魚モンスターが数十匹。前から大型モンスターの白色の猪2体が出てくる。


猪も、先程と同じく(ただ)の猪ではない。


体長は約2m。突進攻撃に当たれば全身の骨が粉々に砕け、当たり判定が広範囲な冷気の鼻息に触れれば体の芯まで凍りつく。



討伐対象のモンスターが全て登場を終え、洞窟の入り口がサワサワ蠢く木の葉で覆い隠された時、さっきの続きをポソリと呟いていた。


「……正直面倒くさいですので。」



獲物を認識したモンスターらは、一気に彼女に襲いかかる。

しかしすでに事を終わらせていた彼女は、その場から動こうとしない。




……と、急にボウッと彼女の周囲からは火の手が上がり、全てを焼き付くそうと暴れる。

そして彼女は、何故か太い丸太を出現させると、次々に火の海へと落としていった。



猪らが燃え尽きても、炎の力は衰えない。


木の葉が蠢いて、次のモンスターが洞窟から出てくるが次々に燃やされていく。

丸太は所謂(いわゆる)薪の役割をし、彼女は火を絶やさないように、定期的に丸太を落としていた。








「な、なんつーか、こっちもある意味すげー……な……。」

「だな……。」



一方的な蹂躙。

出てきたモンスターは即灰になる。



目の前の地獄絵に、男二人は苦笑いを浮かべて顔を見合わせた。


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