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「っていうか結局、この世界で何すればいいんですか?」


『普通にプレイしていればいいのです。バグの研究用のデータはあちらで勝手に取ってるみたいですから。』


「グリンが最後の一人なら、雄大とハクは何してんだよ?」



史谷がイラついたように聞く。



『雄大さんは、所謂(いわゆる)ガリ勉でゲームは基本しません。』


「てめぇは……。」


『こちらの世界に籠っている、所謂(いわゆる)引きこもりですが何か?』



彼女はしれっと答える。

それはまるで今日の天気を答える様。


実はかなりの勇気で打ち明けていたが、表にはそれを出していない。



「…………てめぇのような現実(あっちの)世界に居ようがゲーム(こっちの)世界に閉じ込めていられようが、特に実害の無いやつがログアウト出来るって、本当に世の中は理不尽だよな。」




完全にわざとだろう。

人工物とはいえ綺麗な空に向かって、史谷は大きな呟きを漏らした。



『ホントですよね。』



彼女は自嘲のような笑みを浮かべていた。



そんな彼女に、史谷は言いかけた続きを言うことができなかった。


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