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――すーはー、すーはー。
「あのー。ハクさんー?だっ、大丈夫ですか?」
彼は深呼吸して恐る恐る声を掛けてみるが、彼女からの反応は無い。
「あー、なんかごめんなさい。言い過ぎちゃったみたいで……。」
「あ、……ぅ、あ、た、だ、大丈夫ですよ。私もちょっとやり過ぎました。すいません。」
そう言って、急に顔をあげたハクは困ったような笑ったような顔をして彼に謝る。
しかし彼はそこに居心地の悪さを感じた。
「ほ、本当に悪かったな。……それじゃ、俺も帰るわ。」
彼が消え、誰もいなくなった牢屋。
目の前にあるのに、それすら視界に入っていない彼女の瞳からは後から後から雫が溢れて、頬を滑り落ちていく。
それを彼女は無理やりにでも止めようとするけれど、今まで我慢し続けて抑え込んでいたものが、一気に流れ出た為に止めることができない。
彼女は震える自身の体を強く抱きしめ、ずるずると椅子から滑り落ちると地面に蹲った。




