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奇奇怪怪  作者: 菜園すず
28/41

模様

二人と別れた後、家までの道を歩く


夜風が腕に触れるたび、影にかすめられた腕から、じん、と痺れるような痛みが走る


これ…

本当に、かすっただけなのか?


『だ、大丈夫…

ちょっと…かすっただけ…』


『いや、平気…』


さっきは築地さんにあんな事言ったけど…


街灯の下で立ち止まり、袖をめくる


その瞬間、息を飲んだ


「な…

なんだ、これ…!」


傷じゃない

血も出ていない


代わりに、皮膚の上に黒い模様が浮かび上がっていた


まるで墨で描いたような

でも皮膚の下から滲み出ているような、奇妙な紋様


五芒星にも似ているけど

もっと複雑で…もっと禍々しく、気味が悪い


「っ…!」


指先が触れた瞬間、腕の奥に電流みたいな痛みが走った

思わず壁に手をつく


なんだよこれ…


痛みが少しずつ引いていくと、模様は薄くなり

やがて皮膚に溶けるように消えていった


「消えた…?」


でも、痛みだけは残っている


これ…絶対に普通じゃない…

どう…なってるんだ…


夜風が吹いても、腕の奥の熱だけは消えなかった

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