神との戦い2
アラミタマからの攻撃は防いだけど、このままじゃ倒すことはできそうにないね
「どうするの?このままじゃジリ貧よ」
「まずはあの強力な再生力をどうにかしないとですね」
「私に考えがあります~」
悩んでいると、ハミュエルさんが手を挙げる
「私があの再生力をどうにかしますので準備ができるまで耐えてもらいえないでしょうか」
「有効な魔法が使えるのね」
「はい、相手の魔力、生命力を吸い尽くす魔法です~その魔法が発動している間は再生されることはないと思います~」
なるほど、その間に倒すってことね
「作戦会議は終わった?あんまり長い間は持たないから早めにね」
まだセーハさんに防御を任せっきりだった
攻撃が途切れたタイミングで一匹の首に攻撃する
「キリがないけどさっきの攻撃をさせないようにしないと」
サーティアさんの方を見ると、いつもより俊敏な動きで戦っている
セーハさんがハミュエルさんを守ってくれてるから、変にかばわなくても戦えるのはありがたい
アラミタマの攻撃は単純でバラバラに首から光線を出してきたり、直接首を振り回してきたりする
幸いここの空間は広くて戦いやすいから、攻撃をかわしたり防いだりすることはできる
少なくともスィアと戦った時よりも楽だね......ん?あ、そういえばスィアがいるの忘れてた!あ、でも魔物だから呪い耐性がないかもしれないし.....一旦ピンチになるまで出すのはやめておこう
「リィアちゃんサーティアちゃん、ハミュちゃんが準備できたみたいだから少し隙を作ってくれない?」
んないきなり言われても隙なんて.....ほとんど防戦一方なのに
この状況じゃ大規模な魔法は使えないし、かといってこのまま剣と簡単な魔法で応戦しても.......
サーティアさんの方も私と同じ状況で、対応しきれていない状態だった
仕方ない、あの姿にはあんまりなりたくなかったんだけど
私はいつもの掛け声と共に、天使の姿になる。
「サーティアさん!私はこっちをやるので、あっちをお願いします」
サーティアさんに近づいて、どの首を相手するかをなんとなく決める
あとはどうにかして全ての首を一気に倒せれば隙がうまれるはず
私は空に浮いて、アラミタマの注意を引く
飛ばしてくる光線を避けながら懐に潜り込んで、ひとつづつ切り落としていく
そして、再生中の隙に魔法を放つ
「アグレッシブボルト!!」
「ハミュエルさん、今です!!」
「は〜い!イグジストバニッシュ〜!」
なんとも言えない力の抜けるような呪文で魔法を発動する
アラミタマの下に大きな魔法陣が浮かび上がり、黒いモヤが包み込む
やっぱりあれ、クロエさんが使う闇属性の最上位魔法だ
「あ~、今のうちに、追撃の準備をお願いしますね〜」
あの魔法を使ったあとなのに、特に魔力切れを起こしていない。ハミュエルさん思ってた以上にすごい人なんだけど!
まぁでもここまできたらあとは勝ったも同然だね!
念には念を入れて私も魔法の準備をする
モヤが晴れると、アラミタマは再生ができなくなったのか、一部の首が切り落とされていたままになっていた。
だけど、あの魔法でも致命的なものにはなっていないみたい
まぁあとは追い打ちで倒しちゃえばいいよね!
まともな攻撃が来なくなったので適当な攻撃魔法を連打してタコなぐりにする
神だのなんだの言ってたけど、思ってたよりも大したことなかったね
「ふぅこんなものでしょうか」
「やったわね!」
「さすがリィアちゃん容赦ないね!」
「....」
「あれ、どうしたのハミュちゃん、元気ないみたいだけど」
「いえ~、こんな簡単にいくものなのかと思って~、神は本来肉体を持ちません~、おそらく私たちが倒したのは~長い時間をかけていけにえにされた者たちを取り込んだ神の依り代です~なので~根本を倒すことはできていないんですね~」
でも、肉体を持たないんじゃどうやって倒したらいいの?またいけにえを捧げさせるならまた子供たちが犠牲になるっていうの?
「セーハさんは何か.....」
「さすがに私も神様を倒す方法は知らないなぁそもそも神様を倒すなんて考えないじゃん」
まぁ確かに......神様を倒すなんて....ん?まてよ?神様を倒す方法はある!
私はロミス様に神様について聞いたことを思い出した
そう、神は人が進行することで出現し、力を得る
このアラミタマも人々に恐れられる存在として、祭られることで存在してるはず
つまり、時間はかかるけどこの神様を誰も知らない状態にしちゃえばいいってこと
まぁそれが簡単なことじゃないってことぐらいはわかるけど.....
「リィア?何か思いついたの?」
「はい、神様を倒す方法、わかりました」
方法はいくつかある、人々の記憶に残らないようあらゆる記録を消すことだ
あと、もう倒したことを主張して無害であると認識してもらえばいずれ忘れ去られる
「手始めにここを徹底的に破壊しましょう、もちろん浄化はしてからになりますが」
この場所はたぶん古くから呪いや幽霊の影響があってよくない神様が生まれちゃったんだと思う
きっかけはわからないけど、ちゃんと浄化してあげないとまた同じことが起きちゃうからね
「ちょっと、それと神様を倒すことのどこに関係があるのよ?」
「本来神を殺すことは禁忌ですが~宗教間ではよく神の殺し合いは行われています~、神は人に信仰されることで存在なのですよ~つまり人々の記憶からなくしてしまえば神の力はなくなります~」
「つまり、ここに残る神の痕跡をなくせば自然となくなるってことね」
「はい、時間はかかりますが、少なくともこんなに強力な神になることはないのかなと......」
一応神様にもこの対処でいいか聞いておかないとね
次回予告
リィアです。なんとかアラミタマを倒すことができたけど、このままじゃいずれまた復活しちゃうよね……どうにかしてもう二度といけにえなんかさせないようにしないと!
次回「神殺しの魔法」
それでは次回も楽しみにしてくれると嬉しいです!




