第9話 圧倒的強者の伝心
「ハアー……。」
俺は目の前に浮かぶパッドを見つめた。
そこには、この前とは違うリザードの三つの進化先が表示されている。
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【進化】
進化可能な種族を選択してください。
▶ ファングリザード
▶ シャドウリザード
▶ アーマードリザード
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「どれがいいんだろうな……。」
攻撃が得意そうなファングリザード。
潜伏できそうなシャドウリザード。
硬そうなアーマードリザード。
名前だけじゃ、どれが自分に合っているのか分からない。
やっぱ説明を見るしかない。
「確か触れれば。」
ファングリザードの欄を前足で触れてみる。
すると、思った通り画面が切り替わった。
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【ファングリザード】
鋭く巨大な牙を持つ近接戦闘型。
攻撃力が上昇し、4足歩行と2足歩行を切り替えられる。
ユニークスキルが変化します。
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「おっ、やっぱりここか。」
そのままシャドウリザード、アーマードリザードも確認していく。
どれも悪くないがやはり男は戦闘力!
どっちかと言うと暗いのは昔の俺みたいで嫌だし…
「うーん……。」
しばらく考えたあと、俺は静かに頷いた。
「やっぱりファングリザードだな」
俺はファングリザードへ前足を伸ばした。
《進化を開始します》
次の瞬間、身体が眩い光に包まれた。
「うおっ!?」
全身が熱い。
この前ので慣れたはずだったがやはりこの不思議な感覚には慣れない。
それと大きくなる分この前より気持ち悪い。
その時
ピキッ。
身体の表面に小さなひびのようなものが走る。
「きた!」
パリッ。
パリパリパリッ――。
鱗が音を立て、古い皮が少しずつ剥がれ始めた。
「グッ…」
思わず身体を見回す。
頭から尻尾の先まで、まるで脱皮するように皮が裂け、新しい鱗がその下から姿を現していく。
やはり慣れない
「うぅっ……!」
古い皮は次々と剥がれ落ち、地面へ積もっていく。
やがて最後の一枚が剥がれ落ちると、身体を包んでいた光もゆっくりと消えていった。
恐る恐る前足を動かしてみる。
「手だ…」
いや4足歩行もあるし、前足?まあどっちでもいい
近くの水たまりへ駆け寄り、自分の姿を映した。
「おぉ……。」
身体は人間と同じくらい巨大化しほぼ人型、口元からはこの前より鋭く巨大な牙が伸びている。
鱗も少し濃い色になり、前より力強い見た目になっていた。
何だかリザードマンみたいだな。
「鎧とか着れるのかな?」
思わず何度も口を開け閉めして牙を確かめる。
鋭い。
さっきまでとは比べものにならないくらい鋭い。
すぐにパッドを開く。
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名前:なし
種族:ファングリザード
種族ランク:中位種
ランク:D
レベル:8
HP:47
MP:8
攻撃:14
防御:4
敏捷:9
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【スキル】 【基本スキル】
・噛みつき Lv2 ・よじ登りLv1
・尻尾たたき Lv1
・突進Lv1
・竜の気配Lv1
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【ユニークスキル】
《刃尾》熟練度Lv2
尻尾を刃のように硬化させる。
硬化中は斬撃属性の攻撃を行える。
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「ステータスも大きく変わってるな」
攻撃はかなり上がっている。
だが一つ疑問がある。
「竜の気配?」
名前からして、気配を感じ取る物らしいがとりあえず使ってみよう。
その瞬間…
「ヒッ…」
その瞬間圧倒的強者に睨まれた感じがした。
恐怖、焦りその時の頭はそれだけで埋め尽くされていた。
「何なんだよこれ。」
恐怖で頭はおかしくなりそうだった。
と同時にその者の位置がはっきりと頭に記録され
頭から離れなかった。
そう思いながらパッドを閉じると、森の奥から風に乗って何かの鳴き声が聞こえてきた。
俺は自然と、その音のする方へ顔を向けた。
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