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第4話 茂みから出てきたのはあのうさぎだった

ガサッ。

茂みが大きく揺れる。


「……来る。」


俺は低く身構えた。

草の隙間から姿を現したのは、一匹のウサギだった。

いや、普通のウサギじゃない。


灰色の体毛。

額には小さな一本角。

ほぼいっかくうさぎだな。


目の前にパッドが現れる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

《個体を確認》

種族:ホーンラビット


種族ランク:平凡種


ランク:F


レベル:4

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

見た目は序盤のいっかくうさぎ、

だが、油断はできない。

この世界のネズミですら俺を殺しかけた。

角のあるウサギなんて、普通に考えて危険だ。


ホーンラビットもこちらに気付いたようで、後ろ足で地面を蹴る。


「来る!」


ドンッ!


一直線に突っ込んできた。


速い。


俺は横へ飛び、間一髪でかわす。

角が木の幹に突き刺さる。


「今だ!」


俺は勢いよく噛みついた。


「よし!」


しかしホーンラビットはすぐに振り払い、後ろへ飛び退く。


「思ったより硬いな……。」


俺は尻尾へ意識を向ける。


《刃尾》!


黒い光が尻尾を包み込み、刃のように鋭く変化した。


「これなら!」


ホーンラビットが再び飛び込んでくる。

俺は一歩だけ踏み込み――


シュッ!


《刃尾》が相手の脇を切り裂いた。


「やった!」


ホーンラビットは数歩よろめき、そのまま地面へ倒れ込む。


《討伐成功》


《経験値を獲得》


「勝った……。」


俺はその場に座り込んだ。まだ心臓がバクバクしている。

それでも、前みたいなギリギリの戦いじゃなかった。


「進化しただけで、こんなに違うのか。」


その時。


《スキル熟練度が上昇しました》


《刃尾 Lv1 → Lv2》


「スキルも成長するのか。」


思わず笑みがこぼれる。

強くなっている。


少しずつ、この世界で生きていける力が身についている。

そんなことを考えていると、風に乗って食欲のすする匂いが漂ってきた。


「……腹、減ったな。」


俺は倒したホーンラビットへ視線を向ける。


「食べるしか、ないよな。」

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