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第16話 切れた蜥蜴体

「もらった!」


《刃尾》を振り下ろす。

黒い刃が一直線にサブロークハントへ襲いかかった。


ギィィンッ!!


「なっ!?」


硬い。

刃尾は肩へ直撃したはずなのに、鎧が少し削れただけだった。

サブロークハントは一歩も動かない。


「そんな……。」


次の瞬間。

ガンッ!!

拳が腹へめり込んだ。


「ウヴォッ!」


血が体内から一気に吐き出され、体が吹き飛ぶ。

木へ激突し、そのまま地面を転がった。


「……クソッ!」


何とか立ち上がる。

だが、サブロークハントはもう目の前まで来ていた。

速い。


「くっ!」


大剣が振り下ろされる。ギィン!《刃尾》で受け止める。

だが押し負ける。


「ぐっ……!」


体が沈む。そのまま蹴り飛ばされ、また地面を転がった。

少女が叫ぶ。


「お願い! もう逃げて!」


「だから……。」


俺はゆっくり立ち上がる。


「俺は魔物じゃ…ないんだ。」


「心まで魔物になったら…もう俺は…!」


実際この言葉は彼女に伝わっているはずもない。

俺の口から出るのは、低い唸り声だけだった。

サブロークハントが再び剣を構える。

俺も低く構えた。


「一発だけ……!」


地面を蹴る。

壁を走り、一気に背後へ。


「《刃尾》!!」


ガキンッ!

今度は鎧の隙間へ当たった。


「グギッ!」


初めてサブロークハントが大きく体勢を崩す。


「効いた!」


そのまま追撃しようとした瞬間だった。

ゴッ!!

後ろ蹴りが胸へ突き刺さる。


「ぐぁっ!」


何メートルも吹き飛び、岩へ激突した。

視界が揺れる。


「はぁ……はぁ……。」


もう腕も足も思うように動かない。


「まだ……。」


立たなきゃ。あの子が……。

そう思った時。

サブロークハントが大剣を両手で構えた。

一直線にこちらへ走ってくる。


「ッ……!」


避けるには遅い。

俺は反射的に体をひねる。


ズバァッ!!


鋭い痛み。切られた。俺の異世界生活終わりかよ…?

そう思った。

だが、飛んでいったのは俺の体じゃなかった。


「俺の…尻尾?」


切断された尻尾が地面へ転がる。


《再生尾》。


一瞬だけ、そのスキルの名前が頭をよぎる。ユニークスキルは変わったが使えるのか?

しかし安心する暇はなかった。


ドゴォォン!!


サブロークハントの蹴りが腹へめり込む。


「ガッ……!」


そのまま岩壁へ叩きつけられる。全身に激痛が走った。

視界が白く染まる。耳鳴りだけが響く。

薄れる意識の中、ぼんやりとサブロークハントの姿が見えた。


肩には俺がつけた傷。

鎧にも大きな切り傷が残っている。


サブロークハントはしばらく俺を見つめると、小さく鼻を鳴らした。

そして少女を見ることもなく、森の奥へ歩き去っていった。


「……助かった。」


そう思った瞬間。

意識は完全に途切れた。

みなさん。これの読み方教えます。(書いたりしてなくてすいません)

《再生尾》=リジェクトテイル

《刃尾》 =バッコウ

リアクションお待ちしております!


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