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第11話 圧倒的強者からの任務
蒼天龍は一度だけ主人公へ視線を向けた。しかし何も言わず、
そのまま翼を広げる。
「ま、待ってください!」
思わず叫んでいた。
「あなたは何なんですか!?」
「どうして俺を見逃すんですか!」
「さっきの気配も、あれは一体――」
一人で次々と言葉が溢れる。
蒼天龍は飛び立とうとした動きを止め、ゆっくりとこちらを振り返った。
その黄金の瞳が主人公を静かに見つめる。
「……お前はまだ弱すぎる。」
低く、それでいて穏やかな声だった。
「だが。」
「可能性はある。」
主人公は息を呑む。
「まだ足りん。」
再び沈黙。
やがて蒼天龍は小さく目を閉じる。
「……そうだ。」
「この森の主を倒してみろ。」
主人公は思わず聞き返す。
「森の……主?」
「ああ。」
「この森には、すべての魔物が恐れる一体がいる。」
「それを越えた時、お前は今より一段高みへ至る。」
主人公は拳を握る。
「倒せたら……また会えますか?」
蒼天龍は小さく笑った。
「その時は、我が名を教えよう。」
「そして、お前の話も聞いてやる。」
巨大な翼が広がる。
「それまで、生き延びろ。」
轟音と共に蒼天龍は空へ舞い上がり、雲の彼方へ消えていった。
今回言葉が多くなってしまい、すいません。
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