6話
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お願い致します!!
「そうだったんですね。そういう事が」
優心は話をすべて聞いた。
「その元カレ、はっきり言うと卑しい方なんですね」
「卑しいなんて次元じゃなかった。本当に気持ち悪かった」
優愛が放たれる雰囲気が如実に物語っている。
涙は落ち着いているが、それだけで悲しみなどが消えていないのも理解できる。
「優心はさ、今の私を見てどう思う?」
「チャンスだと思います」
「…えっ?」
「今、優愛さんは悲しいという気持ちを感じている?まずはこの理解で合っていますか?」
「うん、そうだよ?」
「でしたら、今のご自身の気持ちを受容し、しっかり受け止めてあげる事が大事です」
「そ、そんなの難しいよ」
「そう思うかもしれません。でも、僕を信じてほしいです」
「…どうしたらいい?」
「今感じている気持ちを言葉にしてください。それをすっきりするまで唱えてください」
「わ、私は嫌だった、嫌だった」
優愛は言葉を繰り返す。何度も唱える。
それをただ静かに見守る。
「嫌だった、嫌だった」
――二十分程経った頃、優愛の表情がすっきりとしていた。
「すっきりできましたか?」
「うん、すごいね、このやり方」
「はい、今の自分としっかり向き合うと、こうやってすっきりするんです」
「いいね、これから私もやってみるね」
「はい、お願い致します」
優愛は二人分のお茶を注ぎ、テーブルの上に置いた。
「ありがとうございます」
「どういたしまして。なんだろう、いい事が起きそう気がしてきた」
(おっ、早速気づいてくれたか)
思わず、微笑む。
そう、これが狙っている事である。
「?なんか嬉しそう?」
「はい。優愛さんが気持ちを立て直してくれたので」
「うん、おかげ様で。あ、そうだ。実はインスタに私の地雷系ファッションの自撮り載せたんだよね」
優愛はスマホを開いて見せようとした。
瞬間、何か驚いたように目を見開いた。
「いかがなさいましたか?」
見開いた目のまま、こちらを見る。
「優心、やばい。インスタに載せた写真バズってる…」
ありがとうございました!!
引き続きよろしくお願い致します!!




