表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
6/8

6章 人生始発ホームの東京

プロローグの補足~幸せを探し求めるオイには、朝の光がまぶしい東京駅に来た。

駅の賑わいの中で、旅の仲間たちがいた。

それは、甥っ子のラッキー健二、ワイズマン、スピ女、「魂の声」である。

駅のアナウンスが響き、列車が発車準備であった。

駅の外は、ガラス張りの高層ビルが朝日にきらめいていた。

街路樹の緑が都会の硬質な風景にやさしさを添えていた。

車内にはコーヒーの香りが漂い、汽笛の音が新たな一日の幕開けを告げる。

オイらハッピーネス・ハンターは、東京駅を出て丸の内の賑わいを見つめた。

幸福というテーマを胸に、ウェルビーイングの思索を深めていくのだ。

この幸せ巡りは、ただの気ままな移動ではない。

都市の事物や心象のリズムに身を委ねながら、

人間が求める「幸せ」とは何かを探る。


第6章 人生の始発ホームたる東京駅

春の朝は清々しい。

東京駅の赤レンガは、「今日も人生やり直し放題ですよ」と言わんばかりだ。

筑後訛りの残るオンボロ人生のオイは、駅のピカピカのトイレで深呼吸した。

「今日からオイの幸せ探しのウォーキングが始まる、ウォーキングアップやね」

すると、

「おっちゃん、やっと動いたか! 冬眠してた宇都宮のクマより遅いぞ!」

甥っ子が、勝手にツッコミを入れてくる。

続いて、落ち着いた声が響く。

「無理はするな。幸せは急がず、気づくものだ。慌てる乞食は貰いが少ない」

ワイズマンは、気功やヨガや禅に目覚めて生悟りしている。

さらに、風鈴のような声が舞い降りる。

「空と風と隆さんの中に、答えはあるのよ〜」

スピ女がニッコリして言う。

オイは頭をポリポリかきながらつぶやいた。

「オイの脳みそ、いつからシェアハウスになったんかね?」

オイは、駅の丸の内口を見上げた。

赤レンガの重厚な建物は、人生の節目を祝福するように堂々としている。

「ここから、また歩き出すっちゃね」

すると、魂の声が降下してきた。

《人生は何度でも始発駅に戻れる。

おぬしの魂の履歴書には、失敗も再起もちゃんと書かれておる》

オイは思った。

~魂の履歴書も紙の履歴書も、日本一の富士の山のごとく真っ白やけどな?

「おっちゃん、それ逆にレアだぞ。

肩書ゼロの自由人って、現代では価値が高いからね!」

健二が妙にポジティブな励ましをくれる。

オイは意気揚々と歩き出した。

「よーし、まずは皇居方面に向かうばい!」

「おっちゃん、そっちは八重洲口だぞ。逆方向や!」

「えっ、そうなん?東京駅は出口が多すぎて、オイは迷子になるっちゃ。

東京駅は迷宮だからな」

ワイズマン:「量子論では、出口の波動関数が広がっている状態だ」

「波動関数とか言われても、オイはただ迷子になっとるだけやけん!」

頭が回るオイは叫びながら、駅前をぐるぐる回った。

スピ女:「隆さん、迷うのも旅の一部ですよ。人生も同じ。

迷った分だけ、きれいな景色が増えるわ」

そのとき、オイの足がピタリと止まった。

「なんか、ええこと言うねぇ。

迷子も幸せの前座みたいなもんかい」

「そうよ〜。迷ったときほど、宇宙はあなたにヒントをくれるの」

スピ女が、脳内でくるりと舞う。

オイは、東京駅のホームを眺めた。

電車が出発するたび、風が頬をなでる。

「なんか、ええねぇ。

電車の出発音聞くだけで、ちょっと幸せや」

「それだよ、おっちゃん!」

甥っ子が叫ぶ。

「幸せって、でっかい宝箱じゃないよ。

こういうちっちゃい瞬間の積み重ねなんだよ!」

賢人も静かにうなずく。

「気づいたな、高田君。幸せは探すものではなく、感じるものだ」

~我感じる。ゆえに青い鳥の我なり?

オイは、東京駅を背に歩き出した。

「よーし、今日からオイの幸せ探しのウォーキングの始まりばい!

迷子になっても、財布が空でも、なんとかなる、ケセラセラだよ」

魂の声が優しく響く。

《その意気だよ。人生の始発ホームは、いつだっておぬしの足元にある》

而して、オイの青い鳥探しの東京散歩が飛躍するのだ。

この東京漫遊記は、

きっと、あなたの人生や世界の根本原理を示唆し、

あなたが経験などから作り上げた人生観や

世界観、処世術の一助になるでしょう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ