↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
16/57

15 ひらめき

「どうやら説得は失敗だったようだね」

 と、すさまじい勢いでマルノウチのビル群を平らげながら進む、なんでもたべちゃうゴンの後姿を見つめながら、小さな男の子が言う。

「それにしても、すごい食欲だな? いったい、あのお腹の中はどうなっているんだろう?」

 その光景を見つめながらシュレーディンガーが素直な感想を述べる。

 男の子たちが見ている間にも、あっちのビル、こっちのタワーと、なんでもたべちゃうゴンの食欲は尽きることがない。

「さあさあ、役目は終わったんじゃ。早く帰るとしよう」

 と弘左衛門がポツリと呟く。

「おい、弘じいさん! 何をいっているんだ。せっかくここまできたのに、単にUターンして帰ったんじゃ、何のために来たのかわからないじゃないか!」

 シュレーディンガーが弘左衛門の意見に真っ向から対立する。

「ここは、もう少し探りを入れるべきだ!」

 そう言うとシュレーディンガーが小さな男の子の方を振り返る。

「キミはどう思う? まさか弘じいさんと同じ考えだなんて言わないでくれよ」

 すると小さな男の子が考え深げにシュレーディンガーに答える。

「どうして、なんでもたべちゃうゴンは、あんなにすごい勢いでものを食べられるんだろう? ねえ、おかしいと思わない?」

 けれども男の子の問いかけに二匹の仲間たちはただただ首を振るばかり。

「わからんな」

「ご同様じゃよ」

 小さな男の子は額のまん中、目と鼻のつけ根の辺りに右手の人差指を当てると、じっと考え込む。そしてしばらく経ってから、こう呟く。

「ね、入ってみない。なんでもたべちゃうゴンのお腹の中にさ。そうすれば、謎が解けるかもしれないよ!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。