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163話



「そういえば私が勝ったんですよね?」



さぁ。ちょっとシチュエーションは違うけど、私がまさかの勝者って事だし。

ニコッと笑いながらトルクさんに話す。


「あぁっ? …………ああ……………………そうだ紅蓮の者」


「じゃあ――――お約束で行きますね!」


わしゃわしゃとトルクさんのツンツン気味だけど柔らかい髪の毛をなで回した。


「ちょ。お、お前、や、やめろ!」


ふむふむ。なあーるほど。すんすん。

ついでに匂いも嗅いでおいた私は彼を恐らく犬だと思っているに違いない。


手首を握り手のひらを見たが肉球は無い。残念。

楽しくなってきて、にへらと笑って和んで癒やされた。


「私と良い勝負をしたのでお礼の毛繕いです!」

「なっ! クッ…………」


気が付くとトルクさんの髪の毛はもっさもさ。

あんなに強そうな人が怯えた犬のような目をしていた。



「また、会いましょうね!」

「……………………」



さて、やることやったし次いってみよー。




後、多くても2戦ぐらい?


連戦に次ぐ連戦。


何となく頭の中でマッピングしているんだけどこのフロアーが結構広いという事以外は微妙に解らなかったんだけど。


先程の強敵トルクさんの言葉。


もうこのフロアーには強い者しかいない。

出会った者は全て敵。


という気が滅入る言葉でもあった。

まぁ私も結構な感じで強くなっているから良いけどさ。


……でもなんで私、急激にこんな強くなってるんだろう?



あ、久々にステータスでも見てみようかしら。



ええと、「実況編集」




名前  さらっち


LV  947


HP  S+


STR AA


INT A


WIS SS


DEX A


AGL B


CHR B+


MGR S


KLM SSSS


スキル 【実況者】【隠蔽編集】【ライトニング】【あほ毛】【+54】

【第七感】【剣術(大)】【高位魔術展開】【最適化】【マグマ(属性)】

【固定化】【蓋と鍵が付いた箱】

【結界】【Sライトニング】【限界突破】【古代召喚術極】【結界崩し@1】【説明書】

『201階層級』『勇者や魔王を倒せる者』『理の可能性を持つ者』

『ダンジョンの意思』『未来を変えられるもの』『現人間最高到達地点』

『おバカ』




「…………ええと?」




何処から考えれば良いかしら???

何か見ないうちにとんでもなくレベル上がってるし多分ステータスも凄い事になってる。


いやいやいやいや。

一つだけ確実に要らないの混じってるでしょ!


何なのあのおバカって!


見る限りスキルと言うより称号みたいな…………。

ソレ要らないー。消せないのかしら。むーん。何かやだ。


行動や行いによって変化するかも知れないかも知れない。


「ぐぬぬぬぬ。昔誰かにからかわれて言われた気もする。むきー!」


一人興奮しても仕方が無いか。

消しゴムで消せるなら消したいよお。

まぁ良くないけど次っ!




カンに任せて敵がいそうな方向へと向かう事にした。

そういえば忘れてたけど、くまいなくなっちゃったな。

何処行ったんだろ……。





 ◇◇◇◇





野生のようなカンでこの地獄の様な土地を進んだ先には知る人物。

探していた人物にやっと出会えた。



「……イトウさん、ナルちゃん!」



遠目で見つけて駆けつけた。

あぁ、長かった。


コレで大丈夫。

私はやりきったんだ。

もう休める。


あー精神的にもかなり疲れた。

お風呂に入って早く休みたい。

お洋服も着替えたい。


「来たか…………」

「………………………」


あれ、多分……数日も経過していない筈なんだけど。

筈なんだけど…………違和感が。

何だろ?


「ねぇイトウさんイトウさん。私、大変だったんですよー。もう強い人しか此処にいなくってね。みんな私に挑んでくるんですよぅ!」


「そうか。大変じゃったの……」


「ナルちゃんー。私一人で頑張ったんだよぅー」

「……そうみたいだね。とても解るよ…………さらちゃん」


彼等の目を見ると……あれれ?

何時もと違う気がする。真剣な? 緊張? 何だろう?


気づいては駄目。解らない振りをしよう。しましょう。全力で。

気がついちゃおしまい。駄目だって。絶対に。




うーん。




「………………………」



あ。



もうこのフロアーには強い者しかいない。

出会った者は全て敵。



あれ。

あれれ?




「………………………」




う、ウソだよね?


二人の放つオーラに一歩引く私。


「…………強くなったな。お主」

「……そうだね、こんなに強くなるなんて。近づいて見ないと解らなかったよ。さらちゃん」

「……え。ちょっと…………ふたりとも。何か……う、ウソだよね?」

「お主の強さこそ…………ウソでは無いんじゃろ?」

「もうコレは2人でいこう……」


そう言うナルちゃんの方から何かが飛んできた。

…………石?


最小限に避けたけど少しだけ石が頬に擦る。

避けなければ目に当たっていた。


「…………やるね、さらちゃん」

「じゃあ始めるとするかの……」



そんな……考えてもいなかった。

――――うそでしょ?


まさか…………この二人と戦う事になるなんて。

しかも、間違いなく二人とも本気だ。



気持ちは大分揺さぶられている私だけど。

この二人と本気で戦ってもみたいという欲を抑えられずに心も躍っていだ。



「あははは…………そっか。うんうん、そうだよね。此処は、そういう場所だものね。二人にも……そうだね。解らせてあげるよ……」


私が。


…………私がどれ位の化物になったのかを。


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