151話
「ん…………あー。よくねた………………ええと、今日は何……するんだっけああうんと……戦うの日が始まるんだっけか」
何時もより寝た気がするのは何でだろう。
結構スッキリ。
今日は結構調子、良い日なのかも知れないね。うん。
後どれぐらい時間あるんだろ……いとーさんに聞いておくかなぁ。
ってあれれ…………此処は何処だろう?
何か、うーん。
「……何でこんな場所にいるの???」
周囲を見ると全く知らない場所だった。
「あれれれ? 何で、私……こんな所にいるんだっけ?」
ええと、昨日は確かー。んーと、んーと。そう! カプルスの地下200階。
壁の中のいとーさんの仮の住処でええと、リアちゃんと寝ていた気がするんだけどなぁ?
いやいや、間違いないよ。うん。そうだった筈…………なんだけど。
「…………もー。此処何処よ!」
周囲を見渡すと…………う、うーん。
景色が良いね! じゃなくってなにココ。
どうやら私はとても高い所にいるみたい。
いっその事「おーい!」って叫びたくなった私。
周りを見渡して………………ふむふむ。
そこは崖かしら……と思ったら崖だった。
おー怖っ。
落ちたら流石に痛いじゃ済まない。
もう死ねない私。
「あ…………ココが何処だか解らないから本当に死ねないじゃん!」
ココがカプリスダンジョンだったら地下200階層のイトウさん宅の供物を供えた所に戻れる。
…………でも此処がカプリスダンジョン地下とは限らない。
よって、死ねない。
――――――――まぁ死ぬのが当たり前になってはイケナイし。
此処がカプリスでも次死ぬと指が持って行かれる筈。
んーうん。
とりあえず周囲を探索してカプリスダンジョンの地下200階層に戻らないとね!
と思っていた私の前に何か、変な物体が現れた。
見た目はええと。
可愛らしい熊みたいな感じだけど禍々しさが凄い。
多分きっと余り関わらない方が良い物体だ。
でもソイツがこう話した。
「ワタシがしんぱんです」
「……………………えー」
少しだけ頭がバグった。
何を言っているんだこのクマは。
しかも変な踊りをしている。
「……ちょ、ちょっと待って! って事は此処はカプリスダンジョンの地下199階層なの?」
審判を名乗る禍々しい物体(クマ?)にとりあえず聞いてみた。
「…………ソウデスヨ?」
熊のような審判を名乗る誰かは踊りながらそう答えている。
「そっか……」
と普通に信じる私。
確か、死なない審判だっけ? 倒せないとか言ってたっけ?
まぁ良いか。
「ねぇねぇ。一度皆の所に戻りたいんだけど、帰り道教えてくれない?」
ある意味ダメ元で審判に聞いてみた。
「…………それはムリのヨウデス。……審判だけに」
「デスよねー」
はぁー。仕方が無いから考えよう。うん。
先ずはー。
うん。優先度からかなぁ。
「先ずは何故私が此処に居るのか?」
うーん。何かの力が働いて、こういう始まり方になるとか???
若しくは誰かが私を此処に運んだ。
それぐらいかなぁ?
「……………………いや」
余り考えたくないけど自分で此処に来たとかだったらもうどうにもならないよね。
考えても無駄かなぁ。
先ずはお家に戻ろう。
ソレかいとーさんかナルちゃんに会う。
そうすれば何か解るだろうし。
「…………あ」
でももう戦いは始まっているんだよね?
こんな弱々な私が戦っていかないと行けないの?
「えー。死んじゃうよお」
だってこの戦いって強い人決める戦いなんだから、選ばれた人達しかいないんだよね。
むー。結構絶望気味かもしんない。
何処かの果てで現状を悲しんでいた私だった。
隣でクマが踊りながらニコニコしている気がするムキー。




