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148話

ダンジョンマスター決定戦1日目。


ついに始まってしまった。

結局、私は余り良く解らないまま此処へ来て言われるがままに戦う様です。



――――――――意味分かんなし。



そりゃー私が地上へ帰るための一歩と言えば全てがそうなるけどもさぁ!

もう少しなんとかかんとかならぬーのですかって思う訳ですよう。

ですますよう! あーぶつくさぶつくさ。



……っと、愚痴を言った所で聞いてくれるのは私の娘ことリアちゃんのみ。


いやあのね。

別にそんなつもりは無かったんだけどね。

時折彼女は話す訳なのよ。



「まーまー」ってね。



何時もは「みゃーみゃー」なんだけどね。

私の顔見て言うわけさ。「まーまー」ってね。


アーもう良いよ、それでいいっすよう。

直ぐに諦めてしまうかの様に認めてしまうのは私の悪い癖みたいなもので。

それで収まるなら的な考えが何時も私の中に巣くっている。


そういう性格なのだろう。仕方なし。


そんな暴星龍娘のリアちゃんとピュアミミックエターナルの女王ナルちゃん。


そしてじじいことイトウさん。

それに私。如何にもヘンテコな組み合わせパーティが会場らしき場所に着いた。



此処に来るまでもそうだったんだけど、何というかうん。……視線が凄く痛い。


見られてる感半端な。

刺さる刺さる。



その場所は言うなれば闘技場。

周囲を見ると観客なのだろうか闘技場の中心を囲むように多種多様な生物が多く見られる。

余り見たことが無い形をした嫌な感じのする生き物も幾つかいた。


中心部には何かの岩とか石で出来ている広い台座がありリングの様に見える。

なるほどなるほど。


うん。

少しだけホッとした。

思っていたよりはその台座。戦う場所が結構広かった。



まぁ…………私の作戦はこう。

つまりはある程度戦ってから大きく後ろに下がり膝を付き「……あなたの勝ちだ。棄権します」


――――とかいう感じで行こうとか考えていた。

他にも幾つかのパターンを考えに考えつつ悶々として昨日は寝た。


そりゃー緊張はするし身構えるよ。


レディーでファイトな訳なんだしなう。あーもーやだやだ。

誰かほんとに代わってよお!




とかなんとかぶつくさと考えていたらもう最初の戦い。

1回戦が始まった。


「開始!」


牛っぽい女性の審判がそう告げた。

私は考え事で忙しかったのに!


正面を見るとどう見てもゴブリンにしか見えない敵がいた。


「うーん?」


流石にゴブリンは無いよね。ゴブリンはって考えていたら敵を見失った。


「は? あぇ?」


目を左右に振った所で下からアッパーみたいなパンチが飛んできた。

流石に避けようとしたけど無理と判断した私。後ろに飛ぶ選択をした。

アゴに結構な感じで一撃貰いつつ後方へ飛ばされる私。


わわっ、痛ぅ…………。

もう! ビックリしたなぁ。


「いきなり食らっちゃったよ……」


立ち上がりながらそう一言。あ、このまま寝てれば良かったのか!

っと思いふらついて地面にあんよをしならせながら座り、ぐへへ顔なゴブリンを横目に一言。


「こ、降参しま…………」


宣言して降参しようと思ったときに目の前にリアちゃんが……。

私に背を向けて小さな手を広げている。


「ちょ……」


あ…………も、もしかして、守ってくれてるのかしら可愛いなぁとか思ってたら凄い圧を感じた。


「な、何事……」


目の前のリアちゃんが私の相手。

ゴブリンに対し、とんでもなく高火力であろう火を噴いた。



ヒュッと一息からの瞬間的膨大なる熱量。



その火は青っぽい色と紫色が混ざったような炎で螺旋を描き渦を巻きながらゴブリンを巻き込み会場の壁まで炎は突き進んだ。


流石に壁で炎は止まるかと思ったが突き進み観客をも巻き込まんと進んだ。

亜人やら何やらの観客は炎から逃げるように散らばるがゴォーと進む炎に数十名は巻き込まれていた。


「…………あわわ」


僅か数秒。

ほんの一瞬の出来事だった。



会場はたちまち大混乱に陥った。

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