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第二十一話

〜〜天界〜〜


「【神贄の祝福】が解除された。との報告だったが、どう落とし前をつけるつもりじゃ?熾天使イグニス。」

「はっ、直ちに対策を講じ、イレギュラー個体、転移者レイジに対しての監視を継続します。これ以上乱すようでしたら、規約である世界のバランスの維持に違反したとして天罰を下します。」

「それは今後の対応じゃ。今回の行動に対してやつになにかの罰を課したのか?」

「いいえ、今回が最初で想定外なので、罰が設定されておりませんでした。なので、今回は罰はなく、次行った場合の処罰を考えることが得策かと。むやみに天罰を下せば転移者からの反感を買うのみです。」

「クソ、転移者ごときが図に乗りおって。下がれ、イグニス」

「はっ。」


 やつは警戒せねばならぬ。あのスキルを創造したのは我だが、流石に想定外だ。あやつの発想力が邪魔をする。しかし、信仰や貢物が手に入りやすくなったが、やはり才のある者の魂は美味なるものよ。トラブルが起きてはシステムを確立したというのに意味がないじゃないか。

 先代はなぜこのようなことを思いつかなかったのだろうな。やはり我だからこそ信仰を集めれるのだ。我は力を蓄えれる。魔界の奴らは我に怯えでてくることができぬようじゃ。愉快愉快。


「はよう食事をもってこい」

「はっ!」


 はぁ、転移者など連れて来たくはないものじゃのう。


◆◆◆◆◆

〜〜レイジ視点〜〜


 グレンさんに会議室に連れられて入ると、ヴァルドさん、リシアさん、ユナさん、後知らない人が3人居た。多分サブマスターの人たちだろう。


「ども〜」

「お邪魔します...」

「遅ぇぞグレン」

「あ、新人君だ〜!」

「あいつが例の新人か。なんだか弱そうだな。」

「ちょっとガルド。そんな事初対面で言うもんじゃないだろう。」

「とりあえず席につけよ」


 言われるがまま席についた。ちょうど席が8席あったから、俺が来ることは想定されてたんだろう。


「よし、全員集まったな。今回は実質報告会みたいなもんだ。まずはグレン、潜入結果を話してくれ。」

「あぁ。潜入結果は想像以上にひどいものだった。児童労働、奴隷制度、体罰、昔の地球を見ているようだったぜ。ヒエラルキーが顕著で、下級国民とやらは逃げることもできず働かされてる。」

「聖と付くぐらいの国だってのにな。」

「ちなみに神官共は薬物漬けの毎日。その日の食事は奴隷が持ってくる。デブで臭い奴らだよ。極限まで自堕落を極めたような奴らだ。法皇はまだマシだったな。思想は終わってたが。法皇、枢機卿、上級神官、下級神官、司教の順で偉いからな。上級神官が仕事をしなくても金は回る。」


 なんで国がそれで維持できるんだ。


「聞いてた話と違うな。この国の王都の民に聞いてみたんだが、あの国はとても栄えていて、平等に接しているっていう話だったが。」

「それは外面。幻覚の結界が貼ってあり、奴隷共はそこで働いている。周りから見たら何もないんだそうだ。」

「どうやって潜入したんだ?」

「それは俺のスキルだ。内容は言えねぇがな。」

「奴隷共は解放してやりたいがな...まだ力と人数が足りねぇ。」


 国と戦うのは流石にこの人数じゃ不可能か。


「じゃあ次だ。レイジ、お前の番だ。」

「えと、皆さんご存知でしょうが、俺は【神贄の祝福】を解除し、一時的にレベルを上げることが出来る、【レベルのオーブ】を開発しました。」

「ほう、興味深いな。」


ピコン!

[[天界]通知:次【神贄の祝福】を解除した場合、天罰が下るであろう。]


 ...最悪だ

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