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第二話 小さな商会って聞いてたはずだ...

商人と草原の街道沿いを歩いていると向こう側に立派な壁が見えた。おおよそ街だろうと予想した。


「街が見えてきましたね」


 馬車に揺られながら商人はそういった。なんとも、この人は病弱な娘のために薬草を探しに来ていたそうだ。商人なんだから購入すればよかっただろうに、しかし、市場にめったに出回らない希少な薬草らしい。それで必死に探してたらしい。親バカじゃねぇか。


 こんな人が商会長で大丈夫なのかと思ったのは秘密だ。


 助けた後商人は馬車がありますのでといって傷ついた体を半ば無理やりに動かしつつも馬車にたどり着くと、御者が駆け寄ってきてポーションをかけてくれた。おかげで体力は全快だ。HPが3まで毒で減少していて危ないところだった。なんとポーションは少し高級なものだったらしく、毒の状態異常まで解除された。回復するとき体が淡く光ったのには少しびっくりしたがな。


 ほんとにこの人護衛もつけずに薬草取りに来たのかよ、、あきれつつも、少し気になった娘のことを聞く。


「あんたの娘さんは病弱なんだったか?」


 そう聞くと少し顔を暗くして話し始めた


「えぇ、、生まれつき体が弱く、最近様態が悪化し始めて、もうすぐ16歳の誕生日だというのが...」


「その年になにかあるのか?」


「えぇ...必ず丁度16歳になると必ず死んでしまう奇病が存在し、気が気でならなくて、、」


 なんだそれは。訳が分からないな。そりゃ奇病だ


「なるほど、それで急ぎすぎて護衛を付けることすら忘れて薬草取りに来たわけだ」


 商人は痛いところを突かれたようにたじろぎ、苦い顔をした


「面目ないです...」


「まぁ、そう暗い顔すんなって。もしかすると俺がそれを治せるかもしれねぇし」


「どうやって!?」


「あんたの毒を治したみたいに、な」


 だが、これは俺が受け入れるもんだから、俺は16歳にダブルスコアを付けるおっさんだからもしかすると即死する可能性はあるんだよな、、ってか最近肌がぴちぴちな気がするのは気のせいか?


「もし治せたら報酬には色を付けてくれよ」


「えぇ、もちろんです」


 商人は驚愕しながらも、少し目が潤んでいたが、さすが商人、動じずに握手を交わしてきた。


 そういや、スキルのことを確認するの忘れてたな。ボロボロの商人がステータスの確認中に来たもんだから見るの忘れてたぜ。


 早速自分を【鑑定】しよっと 「あの..」と商人が声をかけてきた。こいついっつも邪魔してくるな。商人は「もしかしてあなたは転移者様なのですか?」おどおどと声をかけてきた。


「様がつくようなたいそれたものじゃないがな。というか、転移者を知っている?この世界では転移者ってのは有名なのか?」


「え、えぇ。でも、なぜ、、本来は王城の転移陣に現れるとされているのに、、」


 あ?チッ。あのクソ神私怨で変なところに飛ばしてきやがったのかよ。つくづく終わってんな。なんであんな奴が神として崇拝されてんだよ。


「あ~、神に喧嘩売ったからだろうな。ってかなんで俺が転移者だってわかったんだ?」


「ひぇ!?神様に、喧嘩、、?、、えと、その、私を助けてくれた時、青い半透明のパネルが出現していたので、もしや転移者のみが持っている鑑定のスキルかな、と。」


「そういうことか。俺は転移者だって横暴に振る舞うわけでも偉そうにするつもりもねぇんだから誰にも言うんじゃねぇぞ。絡まれる方が帰って迷惑だ」


「え、えぇ。命の恩人との約束は守りますとも。」


 そっか、他の奴等も観えてるのか鑑定のパネル。気をつけないとな。


「街につきました」御者がそう言う


 まじかよ。スキルの確認は後にするか。


「おお、それでは街に入りましょう。転移者様、、そういえばお名前をお聞きしていませんでしたね。」


「玲司だ」


「レイジさんですね。あなたはこの街に初めて入るので関所で税を取られるのですが、、私が変わりに払いますので安心して通ってください。」


 目の前には大きくそびえ立つ大壁がある。魔物の侵入を防ぐためだとか商人が言っていた。


 予想通り関所で止められたが、商人が払ってくれた。街に入ると、賑やかそうな雰囲気が漂っている。だが、少し顔が曇っている。どうしたのだろうか。


「ひとまず商会にご案内いたしますね。私の家に複合しておりますので。そこで謝礼をお渡しいたします」


 よっしゃ。やっとまともな金が手に入るぜ。


 大通りに面したひときわ大きな建物に入る。看板には大きく商会ギルドと書いてある。ん?小さな商会って言ってなかったか?


「...小さな商会だって聞いてたんだが」


「いやはや、この街では少々大きい程度で」


「どこがだ」


そのまま奥へ通され、

医務室と書かれた扉をとおる。今更だけどなんで日本語なんだよ。鑑定にそういったものが複合されてたりするのか?まあいいや。なんで医務室?


「クラリス!帰ってきたぞ!大丈夫か!?」


ほぇ〜、あの子が娘か。えらく美人だな。そういや病気って状態異常なのか?ちょっとこっそり鑑定させてもらおう。


*********

名前:クラリス

職業:聖騎士

Lv.52


状態:神贄の祝福

*********


【神贄の祝福】


「なんだ...これは...」




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