第一六話 【レベルのオーブ】
造反者ギルドの人々から歓迎を受けた後、俺はギルドメンバーとしての登録をし、今は図書館にいる。普通のエッセイとか、小説、絵本まである。歴史書とか魔導書とかもある。今回の目的は魔導書。棚で分けられてるな。lv20以下で覚えられるとかで分けられてて良いな。生真面目な人もいるんだな。ちょっと気になったのが【生活魔法】それと【クリエイト】。生活魔法は洗浄とか浄水、着火、簡易点灯とか出来るっぽいんだよな。クリエイトは力を与えられる無のオーブってのが作れるっぽい。スキルから力を与えたオーブはMP消費無しでそのスキルを使えるっぽいけど、その分代償がないから弱いらしい。いっかいどっちも読み干すか。
[【生活魔法】を習得しました]
[【クリエイト】を習得しました]
案外あっさり習得できたな。本読むのは嫌いではないから楽だった。あれ..やべ、クラリス忘れてた。あいつどこだ?
ロビーに降りると女性陣に髪をいじられてた。クラリスはこちらを助けてほしそうに見ていたが...目をそらして、他の人と喋ってたヴァルドさんのところに向かう。
「ヴァルドさん」
「おう?どうした」
「えと、【クリエイト】で無のオーブを作りたいんですけど、素材とかってありますか?」
「おう、あるぞ。たしかそれって作るのにゴミしか使わないから練習にはちょうどいいんだよな。共有倉庫にあるから適当に使ってくれ。共有倉庫はあっちにある。」
「ありがとうございます!」
「おう、頑張れよ」
「頑張れよ〜、新入り〜」
倉庫を開くとなんかちゃんと整理されてるな。とりあえず色々鑑定して必要素材を探すか。
【空の魔石】
【スライムの粘液】
【ガラスの欠片】
よし、集まったな。せっかくだしロビーでやってみるか。
「ヴァルドさん、ありがとうございました、ちょっとロビーでやってみていいですか?」
「あぁ。【クリエイト】なら使い方は素材を一箇所に集めて唱えるだけだ。」
「ありがとうございます。具現せよ――《クリエイト》」
うおっ、少し眩しいな。
[失敗しました素材が崩壊しました]
まじか。素材が塵になった、、もう一回分取ってきて、、よし
「《クリエイト》」
[成功しました【無のオーブ】が完成しました]
**********
【無のオーブ】
まだ何にも染まらず、力が与えられるのを待つだけ
**********
「おぉ、成功したか。その状態なら砕けば無になって消えるから使い道がないなら地面にでも投げつけとけ。」
「いえ、すこし試したいことがあって。」
「おぉ?そうか。」
魔術書に書いてあったとおりにやれば...
「《貸借》」
[対象を選択してください]
「【無のオーブ】」
[無のオーブが選択されました。無のオーブが反応しました]
[無のオーブにスキルが模写されます]
[【貸借のオーブ】が完成しました]
ネーミングそのまんますぎるだろ...とりあえず成功したな。
[貸出、もしくは借入のどちらの能力を付与しますか?]
「貸出」
[貸し出すものを選んでください]
「7レベル」
[レベルダウン!7レベル低下しました]
[期限と対価を設定してください]
「4時間後に貸し出したレベルを返却。対価として5レベルを受け取る。」
[対価が送られる対象を設定…レイジが設定されました]
[【レベルのオーブ】が完成しました]
よしよし、上手く行ったぞ。予想してた通りのものが完成した。予想道理に事が運んだおかげでサクサクと進んでよかった。
「ヴァルドさん、これ売れますか?鑑定してみてください」
「おう?どうした、、、なんだこれ!?」
「一時的にレベルを7つ上げられる道具です。しかし、効果終了後、レベルがもとに戻り反動で5下がってしまいます。効果は4時間です」
「これは高値で売れるぞ。こういうアイテムは無いし、しかも5レベルってのはだいぶ大きい。ステータス強化アイテムとかって希少だからな...後少しってところで倒せない敵とかが居る奴はこれを使えば倒せるし、それでレベルが上がれば元もとれる。いくらだ?買わせてくれ。」
「えぇ?相場がわからなくて、、」
「この効果なら金貨3枚はくだらないだろう。」
「量産できるし、初めてできたものなので銀貨20枚でどうですか?」
「それでいいのか?ほれ、銀貨20枚だ。ちょっと狩りに行ってくる。」
「お買い上げありがとうございます!」
「おう。」
ふぅ、こんな簡単に作れて高値で売れるって最高だな。銀貨20枚をポンと出せるヴァルドさん凄いな。
「ちょっと君、」
「はい?俺を呼びました?」
「あぁ。あれ、俺も買える?」
「おい!抜け駆けすんな!」
「私だって欲しいのよ!」
うわっ、かなり集まってるんだけど、、
「えと、あと1つまでなら作ることができます。それ以上は今はまだ作れないですね、、」
「まじか...オークションしていいか?これだけいるからな...」
「ギルドマスターには銀貨20枚で渡してしまったんですけど、それじゃ不公平になりませんか?」
「ギルマスには恩があるやつがほとんどなんだよここに居るのは。だから誰も文句は言わないぜ。そうだろ!お前ら!」
「おう!」
「うん!」
「えぇ!」
ヴァルドさん結構人望あるんだな...
「ってことで銀貨20枚からスタートでいいか?」
「お願いします。」
[レベルが上がりました]
あ、一レベル上がってる。ヴァルドさんが使ったのか。つまりこれ俺が得するだけってことか?金もレベルも売れば売るほど手に入る。最高じゃん。
「40!」
「え?」
「80!」
「へ?」
「90!」
「...」
「銀貨90枚まで上がりました!これ以上は居ますか?」
「150!」
「おっと?商人のリシアさんが上げてきた!もう手が上がらない!銀貨150枚で落札!」
えぇ...おかしいだろどう考えても。スタートから7.5倍にせり上がってるし、、
落札したのは上質なスーツ姿の女性商人だった。
「ほれ、銀貨150枚だ。久々に帰ってきたら面白いことをやっていたからな。買わせてもらったよ。私はリシア。ただの商人さ。」
「あ、ありがとうございます、俺はレイジです。いま作るのでちょっと待ってください。」
「わかった。」
一個金貨1.5枚分って、、とんでもないの作っちゃったかもしれんな...
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